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KPOキリンプラザ大阪(KPOキリンプラザおおさか、KPO)は、大阪市中央区にあった複合文化ビルである。 == 概要 == 戎橋の袂、「キリン会館」の跡地に建設され、1987年にオープンした。当時、キリンビールは企業イメージ向上のため、工場などがある拠点にその地域にふさわしい施設を運営する方針を打ち出し、キリンプラザ大阪もその一環として建設された〔ちなみに第1弾は千歳工場内に建設された、レストラン併設の温室。〕。同時期、大阪に工場を有するアサヒビールを抜いて地域トップシェアを獲得した事から、そのお礼としての意味合いもあったという〔日経アーキテクチュア・2001年1月8日号99ページ。〕。 設計者として起用された、高松伸によるハイテックで特徴的な外観のテーマは、“灯の塔(ひのとう)”〔『新建築』1988年1月号238ページ〕。高さ約20mに及ぶ行灯状の光塔は建物を大きく目立たせるために考えらえたもので〔、夜間には、内蔵された約5000本の蛍光管が灯された。また、3Fにあるレストランの内装も高松が手掛けている〔日経アーキテクチュア・2001年1月8日号98ページ。〕。 リドリー・スコット監督のハリウッド映画「ブラック・レイン」(1989年)の撮影舞台にもなった。映画の中に、竣工当時の建物の姿を観ることができる。さらに、この映画を見たイスラエルの実業家から、高松が建築物の設計を依頼される事にもつながったという〔日経アーキテクチュア・2001年1月8日号95ページ。〕。 館内の施設で最も大きな面積を占める4階と6階の天井の高いギャラリーでは、主に現代美術(コンテンポラリー・アート)、建築、デザインなどの展覧会を開催。開館当初は運営委員会を設け、オリジナルの企画が行われていた〔『商店建築』1988年1月号134ページ。〕ほか、1990年から2003年まで『キリンプラザ大阪コンテンポラリー・アワード』→『キリンコンテンポラリーアワード』→『キリンアートアワード』を実施するなど、芸術・文化振興にも取り組んでいた。 しかし、時間が経過してもキリンビールの施設であるという認知が上がらなかった事もあり、建物の改修計画が浮上。かつてパイロットショップ「ハートランド」を手掛けた、建築家の木下道郎も参画して計画をまとめ、2000年にリニューアルオープンした。このリニューアルは一定の成果を収めたが、賃貸契約の満了と改修に伴うコスト負担の問題から〔、2007年10月末をもって閉館、その後解体された。 跡地は丸紅の出資する特定目的会社が取得。商業ビルLuz Shinsaibashi(ラズ心斎橋)が建設され、核テナントとしてスウェーデンのアパレル会社H&Mが2010年3月6日にオープン、同年7月17日にグランドオープンした。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「KPOキリンプラザ大阪」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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