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KV-1(、カーヴェー・アヂーン)は、ソ連軍の重戦車である。 当時のソ連国防相であるクリメント・ヴォロシーロフ()の名を冠したもので、略称はКВ。英語ではKV、ドイツ語ではKWと表記される。 == 概要 == 1939年に開発され、第二次世界大戦初期から中期にかけてT-34中戦車と共にソ連軍機甲部隊の中核をなした。 76.2mm砲を装備し、当時としては破格の重装甲を誇った本車は、独ソ戦当初、ドイツ軍の戦車や対戦車砲から放たれる砲弾をことごとく跳ね返し、彼らをして「怪物」と言わしめた。その一方、トランスミッションや砲の照準装置などの機械的信頼性、品質の低さはきわめて深刻であった(操縦手はハンマーでシフトレバーをたたいてギアチェンジすることもあった)。このため長時間の作戦行動で操縦士が疲労するので、補助操縦手兼整備手〔普段は主砲の真後ろ、砲塔ハッチの下におり、戦闘時には後部機銃を担当した。実際不合理な乗員配置であったが、乗員不足のため彼を除いた4人で運用されることも多かったという。〕が乗り込んでいたほどだった。また、本車の特色である重装甲は重量の著しい増加を招いて運用上大きな制約となっており、後に軽量型であるKV-1Sが作られることとなる。 独ソ開戦当初無敵を誇り、SU-152、KV-2の様な派生型や改良型を産み出したKV-1も、ドイツ軍のIV号戦車の火力強化、88mm高射砲、ティーガー、パンターの登場により次第にその価値を減じてゆき、砲を85mmに強化したKV-85を最後にISシリーズにその座を譲った。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「KV-1」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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