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KYRO : ウィキペディア日本語版
KYRO[かいろ]
KYRO(カイロ)は、ST Microelectronicsが開発したビデオチップ(グラフィックアクセラレータ)である。

== 概要 ==
KYROのアーキテクチャは、NECVideoLogicが共同開発したPowerVRアーキテクチャが基になっており、画面を数平方ピクセルごとのタイルに分割して演算を行うことで、必要となるメモリ帯域幅を抑えられるタイルベースレンダリング(Tile Based Rendering、TBR)を特徴とする。
最初の製品であるKYROは2000年に発表され、DVD再生支援機能やフルシーンアンチエイリアシング(FSAA)、バンプマッピングが実装された。2001年に発表されたKYRO IIは、KYROをベースにOpenGLへの完全対応やDirectX圧縮テクスチャへの対応などの改良が施されたものとなっている。
KYROを搭載したグラフィックボードはコストパフォーマンスに優れ、バリュークラス帯におけるNVIDIA GeForce2の対抗馬として注目された。KYROは性能でGeForce2 MXよりも劣るが、KYRO IIは条件によってはGeForce2 MXを上回る性能をもっていた。しかしハードウェアT&Lエンジンやプログラマブルシェーダを搭載していないため、これらを必須とする一部の機能は利用できない。〔例えばDirectX8世代のベンチマークソフト3DMark2001では、ハードウェアT&Lを利用する一部のテストがパスされるためスコアが低くなる。ただし当時、DirectX8に完全対応していたのはGeForce3だけである。〕

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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