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漢字(かんじ)は、古代中国に発祥を持つ文字。古代において中国から日本、朝鮮、ベトナムなど周辺諸国にも伝わり、その形態・機能を利用して日本語など各地の言語の表記にも使われている(ただし、現在は漢字表記を廃している言語もある。日本の漢字については日本における漢字を参照)。 漢字は、現代も使われ続けている文字の中で最も古く成立した。人類史上、最も文字数が多い文字体系であり、その数は10万文字をはるかに超え他の文字体系を圧倒している。ただしほとんどの文字は歴史的な文書の中でしか見られない使用頻度の低いものである。研究によると、中国で機能的非識字状態にならないようにするには、3000から4000の漢字を知っていれば充分という。 近代以降、異体字を整理したり使用頻度の少ない漢字の利用を制限しようとする動きは何度もあったが、現在でもその数は増え続けている〔近代以降西洋の事物を表すために漢字が作られた日本での「瓩(キログラム)」「粁(キロメートル)」と言った度量衡を表す文字や、中国での元素を表す文字「氧(酸素)」「氢(水素)」「鈽(プルトニウム)」などが作られた。〕。 == 概要 == === 漢字の特徴 === ラテン文字に代表されるアルファベットが一つの音価を表記する音素文字であるのに対し、漢字は一般に、それぞれが個別の意味を持ち音節に対応している形態素である〔East Asian Languages at pinyin.info 〕。しかし現代中国語の単語は、大部分が2つ以上の漢字を組み合わせたものになっている。 本来、一字が一義を表すことだけを重視して表意文字としてきたのであるが、これは古代中国語の一音節が一つの意味を表す孤立語的な言語構造に由来するのであって、正確には音と意味両者を表記する表語文字である。つまり、1字が1語を表しているのである。このような漢字の特徴から伝統的な文字学では漢字を形・音・義の三要素によって分析してきた。 しかし、一つの音の持つ語が派生義を産んで、1字が複数の(まったく正反対の、あるいは無関係で一方の字義からは想像することはできないような)字義をもっていたり、読みが変わって、複数の字音をもっていたりする場合もある。また、外来語を表記する場合など、単純に音を表すために作られた漢字もあり、字義を持たない場合もある。字義の有無を問わず、1音節を表す文字という点において音節文字である日本語の仮名とは近い関係にある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「漢字」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Chinese characters 」があります。 スポンサード リンク
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