|
原子核物理学における電子ボルト(エレクトロンボルト、、記号:eV〔ユニコード記号 〕)〔高エネルギー領域においては、MeV、GeV、TeV という表記が用いられるが、それぞれ“メブ”、“ジェブ”、“テブ”と呼ぶこともある。〕とは、エネルギーの単位を言う。 素電荷をもつ荷電粒子が、 の電位差を抵抗なしに通過すると のエネルギーを得る。 == 概要 == 自由空間内で電子一つが の電圧で加速されるときのエネルギーを と書き 1 電子ボルト(エレクトロンボルト、electron volt)と呼ぶ〔近角(2013) p.453〕。原子核物理学に限らず物性物理学から高エネルギー物理学、あるいは化学、半導体工学などの幅広い分野でも使用されるエネルギーの単位である〔分野によって使用される桁数が大きく異なる。物性分野では数 meV - 数 eV(もっと大きい場合もある)の範囲(1 meVが約10 Kに相当)であり、高エネルギー物理学の分野では数 MeV - 数 GeV(あるいはそれ以上)の範囲での議論がなされる。電子質量は約0.5MeV、陽子質量は約1GeVに相当する。〕。 他のエネルギー単位への換算した場合については、以下の表のとおり。 なお、質量を電子ボルトに換算する場合〔質量とエネルギーの等価性(E=mc2)によると、エネルギーと質量の単位は、互いに変換することができる。〕、原子質量単位 はおよそ に相当する〔CODATA (uev) 〕〔なお、 は約 である。| CODATA(evkg) 〕。また、 をボルツマン定数で割り、温度に換算すれば、約 (= )となる〔CODATA(evk3) したがって、 の平均運動エネルギーをもつ三次元単原子分子理想気体の温度は となる。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電子ボルト」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Electronvolt 」があります。 スポンサード リンク
|