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LA-MULANA : ウィキペディア日本語版
LA-MULANA[ら むらーな]

LA-MULANA』(ら・むらーな)は、GR3 PROJECTによって製作されたフリーソフトアクションゲーム。後に、同メンバーのNIGOROによってアレンジ版が販売された。
MSX用ゲームであるガリウスの迷宮を目指して製作された。タイトルの由来はディレクター「ならむら」の逆さ読みである。PC版は公開元サイトの閉鎖に伴って、現在は配布を停止している。
PC版は公開されたもので3つのバージョンがあり、初期に作られたもの、最終ボスまでの部分が体験可能な未完成版、未完成版に多少の改変やお楽しみ要素などを加えた完成版、がある。GR3 PROJECTの活動終了に伴い、サヨナラ企画第1弾としてLA-MULANA製作時に使われたツール群をまとめた「LA-MULANAエディタ」が公開された。これによりLA-MULANAの改造、及び新規作成が可能となった。
後に同制作メンバーのNIGOROが、グラフィックやBGM、システムを2000年代向けに作り直したWiiウェア版が北米・欧州・日本で配信される事が発表され、初めに日本版が2011年6月21日に配信された。北米・欧州版は販売が難航したが、販売元の変更など紆余曲折を経て、2012年9月20日に配信された。また、Wiiウェア版をWindowsに移植したリメイクPC版が2012年7月12日から配信開始された。
Wiiウェア日本版の販売はNIGOROの所属会社であるアスタリズムが担当し、海外版はEnjoyUp Gamesが担当している。リメイクPC版はPLAYISMを中心とした〔公式ブログ での記述を参照。〕複数のダウンロード販売サイトで取り扱われている。
2014年12月17日には『LA-MULANA EX』がダウンロード専用ソフトとしてPlayStation Vitaで発売された。(開発・販売 ピグミースタジオ) 今作にてモンスター図鑑の追加、トロフィーやリーダーボードにも対応。その他、新たなファンの獲得の為に、ピグミースタジオとNIGOROが共同で様々な部分を再チューニング。名実共に「LA-MULANA」の最終調整版となっている。またイメージイラストは寺田克也氏の描き下ろしイラストに一新。PlayStation Storeで販売している。
続編となるLA-MULANA2がKickstarterによる制作資金の募集が行われ、現在制作されている。
== 概要 ==
主人公ルエミーザ=コスギを操作して、巨大遺跡LA-MULANAを探索し、遺跡に存在する敵や罠をかいくぐり、仕掛けられた謎を解いてLA-MULANAの真実を探る2Dアクションゲームである。ステージ構成や設定などに関しては、神話伝承などがモチーフであり、敵キャラクターについても神話上での伝承に基づいている。冒頭でも記述された通り「ガリウスの迷宮」と遺跡冒険作品で知られる「インディ・ジョーンズ シリーズ」が本作のモチーフとなっている。
本作はMSX風ゲームであり、MSXのゲームである事が重視された。そのため、ゲーム中に使われているグラフィックはTMS9918規格に準じて固定パレット全15色で描写され、ゲーム起動時及びセーブ・ロード時の表示は、MSXのそれを模している。なお、ゲーム会社のロゴは本作のモチーフ「ガリウスの迷宮」の製作元であるコナミをもじった「株式会社コバミ」という架空の会社となっている。
BGMについては、コナミのSCCを意識したSSCC(三匹SCC)とローランド社のSC-88を再現したものを選択することが可能。
多くのレトロゲームに見られるように、謎解きにおいて容易に解けるゲームではない。レトロゲーム独特の歯ごたえを楽しめる一方、操作性が悪く、その悪さ自体が難易度とストレスになることもある(アイテム入手によってある程度向上する)。
謎解きはヒントが少なくやや難解で、行動範囲は広大に見えて実質選択肢は殆ど無く、良い意味でも悪い意味でも昔のゲームそのままである。そのやり応えの良さやゲーム構成が、世界で評価されている。
その後、NIGOROが開発を進めたWiiウェア版は、プレイヤー層に合わせてグラフィックがアレンジされて豪華になり、システム面でもプレイがしやすいようにいくつか変更されている。その分、謎解きの位置や、オリジナル版とは違うアイテム配置がされていたり、ボスの挙動を変化させたりと所々で難易度を上げているところもある。Wiiウェアでの説明書以外にも、簡単な攻略を兼ねた電子書籍のガイドブックの配布も前後編で行う(オリジナル版では説明書でいくつかヒントが書かれていた)。それに際し、雑誌ムーの協力でクイズが執筆されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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