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LISTSERV : ウィキペディア日本語版
LISTSERV

LISTSERVは、複数の電子メールアドレスのうちのどれかにユーザが電子メールを送ると多くの人に届く、という形のものとしては初の電子メーリングリストソフトウェアであるUnedited archives of LSTSRV-L, LISTSERV site administrators' forum, July 1986- 〕。1986年に発表された後、ほかにもいくつかのリスト管理ツールが開発されるようになった。1997年のLyris ListManager、同年のSympa、1998年のGNU Mailmanなどである。
LISTSERV以前は、電子メールのメーリングリストは手作業で保守されていた。リストに参加したりリストから脱退したりしたければ、人間のリスト管理者に追加や削除を頼まなければならなかった。リストを討論に利用することがさかんになると、このような手続きは手間がかかると感じられるようになった。
LISTSERVは1986年から1993年までフリーウェアだったが、現在はL-Soft (LISTSERVの作者エリック・トーマス〔Eric Thomas〕が1994年に設立) が開発する商用製品である〔CV of Eric Thomas 〕。無償版はリスト10個、リストあたりの登録者500件までという制限があり、同社のウェブサイトからダウンロードできる。
== 歴史 ==

1986年に、エリック・トーマスはメーリングリスト自動管理の着想を得た。この年、パリの学生であった彼が、現在LISTSERVとして知られるソフトウェアを開発したのである〔History of the Internet - 1986 〕。初期のソフトウェアの仕様はトーマスが開発したもので、これには人的な管理作業によらずにLISTSERVにコマンドを送ることでリストへの登録やリストからの登録解除ができる機能や、リストの所有者 (システム管理者とは別) が購読者の追加や削除をしたり、登録通知メッセージなどシステムメッセージの雛形を変更したりできる機能があった。LISTSERVはその後も革新を続け、1993年にはダブル・オプトインの機能 (登録コマンドを送ると送信者自身に登録確認の方法を書いたメッセージが自動返信される) が、1995年には初のスパムフィルタの機能が導入された〔LISTSERV product history timeline 〕。「listserv」の名は、会議室や掲示板のウェブサイトのような他のインターネット事業に対してもたびたび使われた。最も著名なものとしてはStandard Listserv Registry (SLR) (www.listserv.org ) がある。これはlistservのメーリングリストを集め、インデクス化してウェブベースで検索可能にしたものである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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