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クラスA1、又はペパコーンクラスA1は、かつてロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道(LNER)が製造した蒸気機関車である。 == 概要 == 設計者はペパコーン(Arthur Peppercorn)であり、ナイジェル・グレズリー設計のクラスA1/A3は別物である。 本クラスは、LNERの国有化後の1948年から1949年にかけてドンカスター工場及びダーリントン工場において49両が生産されたが、全て廃車されており、現存する保存車両は無い。 旅客用機関車では最強力である出力階級8Pに区分され、ロンドンを起点にエジンパラを経てアバディーンへ至る東海岸本線の重量旅客列車(15両編成、550トン)の牽引を目的として設計された。本クラスはこの重量級の旅客列車を平坦地において95 - 110 km/h で牽引可能であった。 車軸配置は4-6-2のパシフィック形で、3シリンダー駆動である。左右シリンダーが第2動輪、中央シリンダーが第1動輪を駆動する分割駆動方式を採用している。動弁機構はペパコーンの前任者であるトンプソンの方針を汲み、各シリンダ独立のワルシャート式である。第二次世界大戦直後で低下していた炭質に対応し、ボイラはクラスA4を上回る火格子面積を持った広火室の手焚きで、ダブル・キルシャップ型ブラストパイプを備える。フレームは板台枠で、動輪支持は下バネ式である。旧来の英国製蒸機の多くは電気装備をほとんど持っていなかったが、本クラスではSRのMerchant Navy class等と同様に、照明装置や補機類電源として蒸気タービン発電機が装備された。 本クラスは整備の手間がかからない機関車として重宝され、特に60153 - 60157の5両は動輪軸受けにローラーベアリングを採用したため、整備周期を12万マイル毎まで延伸できた。度々160km/hを超える優秀な動力性能を発揮した一方、特徴的な走行特性として高速時の首振り傾向が有った。この主原因は、クラスB1の先台車を設計変更せずに本クラスへ流用したため、台車芯皿の横動を復元する板バネが過度に柔らかく、不適切なためであった。後年バネ定数を増加する改造が行われ、走行性能は他の旅客用機並に改善された。 本クラスは保存車両が無いが、非常に似た車両に、同じくペパコーンの設計による、動輪径が小さく牽引力はより大きいクラスA2が挙げられる。クラスA2は No.60532 Blue Peterが本線運転可能な状態で保存(動態保存)されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「LNERクラスA1蒸気機関車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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