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『LOGOUT』(ログアウト)は、かつてアスペクトから発行されていたテーブルトークRPGやゲームのノベライズ、漫画などを扱ったメディアミックス的雑誌。1992年6月に隔月刊で創刊し1993年6月より月刊化、1995年12月号をもって休刊した。 ログアウトテーブルトークRPGシリーズおよびログアウト冒険文庫の母体雑誌でもあった。 == 概要 == アスキーがテーブルトークRPG市場に本格参入するに際してそのプラットフォームとして創刊された雑誌(アスキーは『LOGOUT』創刊以前もウィザードリィRPGなど少数のタイトルを発売してはいたが、テーブルトークRPGメーカーとしてファンに認知されている企業とは言い難かった)。 『LOGOUT』の雑誌名は、アスキーが発行していたパソコンゲーム雑誌『LOGIN』の姉妹誌ということで名づけられた。ただし、発行元はアスキー本体ではなくアスペクトからであった。 雑誌としては小説誌の傾向も強く、富士見書房の『月刊ドラゴンマガジン』に似た紙面構成をしていた。ゲーム関係の記事は実用的なゲームデータの掲載だけでなく、リプレイや商品レビュー記事に積極的で、ゲームプレイサポートだけでなく"読み物"としての構成が意識された雑誌であった。ただこれは当時は別段珍しいことではなく、1990年代前半の日本のテーブルトークRPGはライトノベルに近似した形で売ることが半ば常識としてあったのである。『LOGOUT』誌もその流れに乗った編集方針がされており、アスキー(アスペクト)がライトノベル市場に進出する足がかりとしての雑誌としても機能していた。 本誌が企画された当初よりガイナックスとの連携が推進された。当時の同社は『プリンセスメーカー』シリーズのヒット等でPCゲームメーカーとしての地位を築き上げており、その流れから此路あゆみ作画による漫画『プリンセスメーカー 王女様になりたい』が連載された他、一部イラストレーターはガイナックスからの紹介で起用されている。またPCゲームの他、主にメガドライブの市場で積極的な展開を行っていたウルフチームとの連携も行われた。 各種ゲーム作品をベースとしてのコンテンツ化も企画当初から視野に入れられており、当時のアスキーにおける最大のゲームタイトルともいえた『ウィザードリィ』と日本ファルコムの『イース』シリーズ、『真・女神転生』を紙面の柱に据えた。これらはテーブルトークRPG化したものを長期に渡って市場で連載した他、小説でも展開された。 編集長を務めたのは後にアークライトの副社長となる宮野洋美(当時『MSXマガジン』の編集長及び書籍編集部編集長も務めており、それらの業務との兼務)。アークライトが編集を担当しているテーブルトークRPG雑誌『Role&Roll』は小説などの掲載はないものの、リプレイ、ゲームレビュー、コラムなどが多い点では『LOGOUT』に似た雰囲気の編集構成を持つ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「LOGOUT」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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