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libvirtとは、仮想化管理用の共通APIを提供する、レッドハットを中心としたオープンソースプロジェクトである。 == 概要 == libvirtは仮想機械の制御を抽象化したライブラリである。 本ライブラリの特徴は、サポート範囲が広いことである。 サポートしている仮想化は、現在Xen、KVM、QEMU、LXC、OpenVZ、UML、VirtualBox、VMware ESX・GSX・Workstation・Player、Hyper-V、そしてクラスタ管理ソフトOpenNebulaである。 更なる対象VM拡大を目指してたとえば、対応やLinux-VServerのサポートをどうするかなどが開発者メーリングリスト上で議論された。 また、さまざまな版数でのサポートも特徴である。たとえば、Xenのリリースされたさまざまな版(たとえば、Xen3.1.0やXen3.0.3など)で、動作する。また、UNIX系OSだけでなく、Windows上でもMinGWやCygwinを使えば動作する。 libvirt 自体が多くの種類の仮想化をサポートしていても、必ずしも、libvirt を利用しているアプリケーションが全ての仮想化をサポートしているというわけではなく、KVM や Xen などが libvirt を利用しているアプリケーションのサポートの中心となっている。 また、ハードウェアプラットフォームに着目すると、CPUの場合、x86, x86-64, IA64, Powerなどをサポートしており、ビット(32/64)およびエンディアンを問わない。 このような幅広いサポートを行っているため、仮想機械を制御するI/Fとしては、事実上の標準の地位を築きつつある。 たとえば、RHEL5上で、仮想マシンを管理するためのアプリケーションであるVirtual Machine Managerの実装においても利用されている〔Virtual Machine Manager 〕。 本ソフトウェアのライセンスは、LGPLで提供されている。このため、GPLで開発されている、Xenのライブラリ(libxc)に比べて、アプリケーション開発者の視点では使い勝手が良い。 標準提供APIは、CとPythonである。またその他の言語(Perl、OCaml、Ruby、Java)のAPIもオプションパッケージで提供されている。また、運用管理の標準インターフェースであるCIMへの対応もIBMを中心にCMPI CIM Providerとしてlibvirt-CIMの開発が進んでいる。なお、CMPIは、Common Manageability Programming Interfaceの略である。 セキュリティ拡張として、MACアクセス制御との連携を考えたsVirtが検討されている。 本プロジェクトのメンテナーは、Daniel Veillard (通称Daniel)、Daniel Berrange (通称Dan)、Richard W.M.Jones (通称Rich)などRed Hatの開発者である。そのほか、Red Hat以外にもIBMやノベル、富士通の開発者にソースコードの変更権が与えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Libvirt」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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