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M-4S ( リダイレクト:M-4Sロケット ) : ウィキペディア日本語版
M-4Sロケット[みゅー4えすろけっと]

M-4Sロケット(ミュー4エスロケット)は、東京大学宇宙航空研究所(以下、東大)が日産自動車宇宙航空事業部(以下、日産)と共同で開発し、日産が製造、東大が運用した4段式の固体燃料ロケットである。内之浦宇宙空間観測所から4基が打ち上げられ、3基が成功した。M-4Sの実機大予備試験機であるM-1,M-3Dについてもこの項で記述する。
== 技術的特徴 ==
L-4Sロケットで構築された技術を元に開発された。全段が誘導装置を持たない固体燃料ロケットから構成され、重力ターン方式による衛星軌道投入を行う。打ち上げランチャーとの関係上、第2段目に尾翼を装着出来ず、打ち上げ後、第2段後端部に傘状に開くフレアによって姿勢安定を行う。また第一段目の尾翼も、ロケット本体との相対面積はL-4Sのそれより小さい。このためL-4Sより飛行安定性は低下しているが、推力の余裕による軌道設計の最適化により、衛星軌道投入確率は確保できている。M-4Sの各号機は、基本的に、すべての衛星が近地点700km付近、遠地点2500~4500km付近(遠地点は、衛星重量により大きく変化する)を「目標軌道」として打ち上げられた(この軌道の場合、風に流されたとしても衛星軌道が成立する可能性が最も高く、95%を越える)。投入した衛星の重量が、全てカタログ上の低軌道打ち上げ能力の半分以下であるのは、この為である。
初号機は1970年(昭和45年)9月25日に打ち上げられたが、衛星の軌道投入に失敗している。2号機から4号機は1971年(昭和46年)2月から1972年(昭和47年)8月にかけて打ち上げられた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「M-4Sロケット」の詳細全文を読む




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