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M242 ブッシュマスターは、アメリカ軍をはじめとするNATO加盟国によって使用されている25mm チェーンガンである。 M242は、火薬の発射ガスや反動に頼らず、外部動力源を用いて単射および連射をすることができる機関砲である。砲弾はメタルリンクに繋がれた状態で装填される。 M242は、軽装甲車やヘリコプターや低空を低速で飛行している航空機などに対して使用される他、敵陣地制圧などにも使用される。発射速度は最大200発/分。有効射程は、使用される砲弾によるが、最大2,000-3,000mにおよぶ。 この機関砲は、元々マクドネル・ダグラス(後にボーイングに吸収合併される)が開発生産していたが、その後アリゾナ州メサに本拠を構えるアライアント・テックシステムズ(ATK)によって生産され、現在はATKとオービタル・サイエンシズの合併によって設立されたオービタルATKに生産が引き継がれている。 == デザインと歴史 == 存在する多くの自動作動する銃や砲と異なり、M242は、発射ガスや反動を砲弾の装填、排莢に用いない。その代わりに、機関部に設置された1馬力の直流電動機がチェーンと給弾機構を動かす。 歯車を介して動作するチェーンとボルト(遊底)が連動することによって一連の発射作業が行われる他、歯車をクラッチ機構によって繋ぎ変えることで、航空機には焼夷榴弾、軽装甲車には徹甲弾を使用する(二重装填機構装備)といった、柔軟な運用が可能である。 砲は、3つの主要パーツ、砲身、装填装置と機関部から構成されている。分解できるため、全体で110kgと非常に重量のあるM242を、一人の人間が組み立て、撤去することができる。 作りがシンプルであり、この機関砲の高い信頼性が評価され、世界で10,500門が使用されている。ジャム(弾詰まり)を起こす頻度は22,000発に一回であり、他の類似機関砲と比べて弾詰まりしにくい。 元々M242は、ヒューズ・エアクラフトによって1972年から開発が始まったが、1981年にアメリカ軍のM2ブラッドレー歩兵戦闘車が制式採用されるまで軍で使用されることは無かった。1990年以降、改良型25mm機関砲も開発製造されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「M242 ブッシュマスター」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 M242 Bushmaster 」があります。 スポンサード リンク
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