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M3ハーフトラック : ミニ英和和英辞書
M3ハーフトラック[えむ3はーふとらっく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

M3ハーフトラック : ウィキペディア日本語版
M3ハーフトラック[えむ3はーふとらっく]

M3ハーフトラックは、第二次世界大戦中のアメリカ軍兵員輸送装甲半装軌車である。
本項では兄弟車両であるM2ハーフトラック、および廉価版のM5ハーフトラック/M9ハーフトラックについても記述する。
== 概要 ==
アメリカ合衆国は、第一次世界大戦中より半装軌車に注目し、民間を中心に研究開発が行われていた。第二次世界大戦が始まり、アメリカ自身の参戦と共に本格的な軍用ハーフトラックの開発が行われる事となった。
最初に騎兵科の要求により、装輪装甲車であるM3スカウトカーより路外性能に優れた装甲ハーフトラックであるT7が試作された。これは、M3スカウトカーにフランス式のティムケン装軌車台組立部品を組みこんだもので、履帯は鋼ケーブル製の基材を包みこんだ硬質ゴム製であった。続いて今度は砲兵科の要求で、機甲師団所属の砲兵の野戦砲牽引車両として、より強力なホワイト160AX エンジンを装備したT14が試作された。これは、歩兵部隊が機甲師団に随伴するための車両としても有効であると判断され、車体後部を延長し、歩兵一個分隊を輸送できるロングボディのT8が試作された。そして、前者はM2ハーフトラック、後者はM3ハーフトラックとして採用された。
本車は、トラックの後輪部を装軌式にし、申しわけ程度の装甲を施しただけの車両ではあるが、比較的強力なエンジンを持ち前輪も駆動することから、より高価で複雑なドイツ式半装軌車よりも実用性と機動性で勝り、路上でも72km/hの最大速度を発揮した。
M2は、1940年からオートカー社で生産が開始されたが、大量配備のため、M2、M3ともにホワイト・モーター社およびダイアモンドTモーター社でも併行して量産された。装甲兵員輸送車型をベースに、対戦車自走砲対空自走砲、自走迫撃砲などの各種派生型があり、後述の廉価版も含めると、総計で53,813両が生産された(兵員輸送型、牽引型が39,436両、派生型が14,377両)。
実戦参加は北アフリカ上陸を目的とした1942年トーチ作戦からであるが、オープントップであるため空中で炸裂する榴弾の弾片に対し無防備であり、また、装甲がドイツ軍7.92x33mm弾に対してさえ不十分である(徹甲弾に対して200ヤード=183m離れないと耐えられない)こと、また、荷台天蓋が完全に吹きさらしで「あおり」がないため、敵歩兵が容易に手榴弾を放り込めることがわかったが、これらの欠点は最後まで改良されることは無かった。
アメリカ軍の他に、レンドリース法により、装甲材質の劣る、M3ハーフトラックの廉価版であるM5ハーフトラック(外見上、直線的になった前輪のフェンダーと、車体後部装甲板の角が丸い事で識別できる)、M2ハーフトラックの廉価版であるM9ハーフトラック(M2のような短車体ではなく、車内レイアウトだけがM5と異なっている)がインターナショナルハーベスター社で生産され、イギリス軍ソ連軍などの連合国軍に供与された。
第二次大戦後も、各国で余剰となったM3ハーフトラックやその派生型が、友好国に供与され使用が続けられた。
1950年代には、日本陸上自衛隊(当時の名称は警察予備隊、後に保安隊)に供与された。1950年にM3A1ハーフトラック(合計36両)、1952年にはM15A1自走対空砲(合計98両)、M16自走対空砲 (合計168両)が供与され、M16自走対空砲は1974年まで、M3A1は1981年まで、M15A1自走対空砲は1990年まで実戦部隊に配備されていた。
イスラエル軍は、1948年-1949年第一次中東戦争の際、M5/M9ハーフトラックを入手し、ドイツ製のMG34機関銃火炎放射器を搭載するなどして、サンドイッチ装甲車などと呼ばれる装甲戦闘車両に即製改造され、貴重な装甲戦力として活用した。その後もエンジンをディーゼルに交換するなどの改良を加えつつ長きに渡って使い続けられ、多数の独自改修型が製作された。全装軌式のM113装甲兵員輸送車が配備された1970年代以降においても、国防予算の多くを戦車戦闘機に回したため、多くが後方任務に回されながらも現役であった。近年になって強力な装甲を持つアチザリットなどの新型兵員輸送車が登場し、M113が後方任務に回されるようになって、ようやく完全に引退した。一部の車両は、イスラエル軍と友好関係にある南レバノン軍に供与された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「M3ハーフトラック」の詳細全文を読む




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