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MACS0647-JDとは、地球から見てきりん座の方向にある天体である。地球からの距離が約319億光年と、2014年時点で最も遠い天体の1つである〔〔〔。 == 距離 == MACS0647-JDは、観測された赤方偏移の値が95%の確かさで約10.7〔である。この値は、これまで最も遠い天体であったUDFj-39546284〔NASA's Hubble Finds Most Distant Galaxy Candidate Ever Seen in Universe ''NASA'' 〕の約10.3±0.8(68%の確かさ)〔を上回っており、観測史上最も遠い天体である。赤方偏移から算出されるMACS0647-JDまでの距離は約319億光年〔である。これは約134億年前〔の宇宙にある天体であることになるが、これはビッグバンからわずか約4億年後〔の事である。 MACS0647-JDの赤方偏移の値は、測光赤色偏移を測定する方法にて観測された。この方法は、暗い天体に適用できるものの精度は落ちる。より正確な値は分光赤色偏移によって算出すべきであるが、MACS0647-JDは暗い天体であるためこの方法が使えない〔。MACS0647-JDまでの真の距離を知るには、2018年に打ち上げ予定であるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測を待たねばならない〔Hubble helps find candidate for most distant object in the Universe yet observed ''ESA'' 〕。 なお、発見されている天体の中で赤方偏移の値が10を超えているのは、MACS0647-JDとUDFj-39546284のみである。また、史上初の赤方偏移の値が11の値を持つ天体かもしれない〔。上記の通り赤方偏移の値に不正確さはあるものの、MACS0647-JDは確実に最も遠方の天体である〔。ただし、MACS0647-JDの発表からほぼ1ヵ月後になって、UDFj-39546284の赤方偏移の値が11.9である可能性が示された。UDFj-39546284の値の不確かさが大きいため、今のところMACS0647-JDが最遠の天体である可能性が高いが、仮に正しい場合、UDFj-39546284が再び最遠の天体に返り咲くことになる〔Hubble Provides First Census of Galaxies Near Cosmic Dawn ''HubbleSite'' 〕〔Hubble census finds galaxies at redshifts 9 to 12 ''esa'' 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「MACS0647-JD」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 MACS0647-JD 」があります。 スポンサード リンク
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