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MG5[えむじーふぁいぶ] MG5(エムジーファイブ)は、資生堂から発売されている男性用化粧品のブランド。「日本初の本格的男性化粧品ブランド」との位置付けをしており、1963年のブランド誕生以来、今日まで発売され続けている。 == 概要 == 1963年にモダンなデザインの透明ボトル入りヘアリキッド、ヘアソリッドの2品目で発売開始。それまで男性の一般的な髪型といえばオールバックかリーゼントで、主にポマードかグリースを用い、整髪していたためベタ付くのが難点であった。しかしそんな頃に登場した液体整髪料であるMG5は短髪を七三に分け、さらりと仕上がることから世の男性諸氏が待ち望んでいたアイテムとして注目された〔以上は「超ロングセラー大図鑑 花王石鹸からカップヌードルまで」 竹内書店新社 2001年9月25日発行 231、233-235頁。〕。 しかし、発売当時のパッケージデザインはインパクトに欠けたため、売り上げは数年で頭打ちとなった。他社製品に対抗するため、多品種を揃えたラインナップへと変更、社内では若手が中心となって企画を練り上げた。マーケティングではイメージを強調する戦略を展開し、ネーミングはイギリス製のスポーツカーMGと「Modern Gentlemen」の頭文字を取って「MG」、「5」は「ベタベタしない」「テカテカ光らない」「ソフトに仕上げる」「栄養を与える」「簡単に洗い落ちる」以上5つの特長を意味している。成功の要因の一つとして印象強いパッケージデザイン、これはアメリカ的な機能主義の精華とも位置づけられるが、西欧の「ギンガムチェック」、日本伝統の「市松模様」にも見受けられる普遍的な配色を基本としながらも黒と銀の大胆な色使いにより、若者の新たなライフスタイルに相応しい、新鮮さ・男らしさ・若々しさをアピールするなど徹底した斬新さを打ち出した。こうして1967年8月、従来「資生堂男性化粧品」と総称されていたヘアケア・スキンケア・フレグランス製品を含め一連の製品を統合、日本初の「本格的男性化粧品」ブランドとしてMG5は生まれ変わる〔以上は「超ロングセラー大図鑑 花王石鹸からカップヌードルまで」竹内書店新社 2001年9月25日発行 231、233-235頁。〕。これらの型破りとも言われるデザインは、当時資生堂の社内上層部でも厳しい反発の声があがったが、今では資生堂の歴史に残るものとなった。 全盛期にはシャンプーやオーデコロンなど、全23種類の製品が存在したが、現在はヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアソリッド、ヘアクリーム、ポマード、チック、ヘアスプレー、シェービングクリーム、アフターシェーブローション、スキンクリーム、スキンコンディショナーの全13種類となっている。また別タイプのブランドとして、1971年にスクエアなデザインの「MG5 ギャラック」が発売されていたが、こちらは1980年代中期に製造中止になった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「MG5」の詳細全文を読む
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