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MSX-ENGINE : ウィキペディア日本語版
MSX-ENGINE
MSX-ENGINEとは、ホームコンピューターとして製品化されたMSX用途向けに設計されたカスタムチップの名称。
MSX1相当向けにはT7775やT7937、MSX2以降の用途向けにはT9769(MSX-ENGINE2)があり、共に東芝が製造を担当した。CPUを内蔵しないMSX-SYSTEMという別のチップも存在する。
== 特徴 ==

*T7775 MSX-ENGINE
 *MSX1の機能を1チップに凝縮したCMOS-LSI。
 *クロックジェネレーターを内蔵し、RUNモード、IDOLモード、HOLDモードなどの各モードをプログラムから設定可能。
*T7937〔「スーパーインテグレーションの適用事例 東芝 半導体第二応用技術部 平井誠一」エレクトロニクス別冊 超LSI TECHNOLOGY&APPLICATION No.5〕
 *Z80A相当のCPUTMS9918相当のVDPPSG(AY-3-8910相当)、PPI(i8255相当)を内蔵。
 *スーパーインテグレーション/スーパーマクロセルライブラリーによる設計、1.5um設計ルール、チップダイサイズ10.5×8.6mm、素子数約41000。
 *パッケージは144ピンQFP
*T9763
 *パッケージは144ピンQFP

*T9769 MSX-ENGINE2
 *CPU、PSG、その他各種ポートやインターフェース等、MSXを構成するのに必要な周辺回路をワンチップ化。
 *主にパナソニック製や三洋電機製のMSX2と、MSX2+、MSX turboRで使用された。
 *CPUは3.58MHz駆動で使用しているが、パナソニック製のMSX2+では同社のカスタムチップとの協調により5.38MHz駆動させることも出来た。
 *turboRでは、本LSIのほかにシステムLSIとしてS1990が搭載され、R800の動作中にはT9769内部のZ80A相当CPUの動作が停止する排他制御が行われた。
*また、これらに内蔵された、AY-3-8910相当の回路は、東芝のハードマクロセル名はSM7766Aと呼ばれ、ソフトウェアから見た場合は、互換品であるものの、ハードウェアエンベロープの周期などがAY-3-8910とは異なる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「MSX-ENGINE」の詳細全文を読む




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