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Megha-Tropiques : ウィキペディア日本語版
Megha-Tropiques[めーが とろぴく]

Megha-Tropiques(メーガ・トロピク)はフランス国立宇宙研究センター(CNES)とインド宇宙研究機関(ISRO)が共同で開発し、2011年に打ち上げた地球観測衛星。熱帯における水蒸気と降雨の動向を専門に観測する。衛星名はその国際協力に相応しくサンスクリット語の雲(मेघ、アルファベット音写Megha)と、フランス語の熱帯(Tropiques)の組み合わせである。
== 概要 ==
Megha-Tropiquesは、グローバルな大気と水の対流モデルや、地球温暖化を研究する上で重要な構成要素となる熱帯地方の水循環を把握することを目的とし、熱帯におけるモンスーンなどの気象予報精度向上にも寄与することが期待されている。インド側とフランス側の間で幾度かの構想の変遷を含む交渉が行われ、2004年11月12日に交わされた覚書により、両者の役割分担が正式決定した。衛星本体はインドのIRS衛星シリーズのプラットフォームを元に製作され、4つの搭載機器のうちMADRASはISROとCNESの共同開発、SAPHIRおよびScaRaBはCNESの提供となった。衛星の寿命は打ち上げ後3年が見込まれている。
2011年10月12日、Megha-TropiquesはPSLVロケットに搭載され、他の3基のマイクロ衛星と共にサティシュ・ダワン宇宙センターより打ち上げられた〔"PSLV-C18(PDFファイル)" , ISRO Homepage〕。赤道を中心とした熱帯の低緯度(0~30度)を観測するため、軌道傾斜角20度、高度867kmの軌道を取っており1日に地球を14周する。管制と観測データの受信はバンガロールのテレメトリー追跡コマンドネットワーク(ISTRAC)にて行われる。
なおMegha-Tropiquesはアメリカ航空宇宙局(NASA)と日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが進める全球降水観測計画(Global Precipitation Measurement)の衛星群に、副衛星の一つとして参加する予定である〔"Constellation Partners - Precipitation Measurement Missions - NASA" , NASA Homepage〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Megha-Tropiques」の詳細全文を読む




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