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Memtest86 または Memtest86+ とは、PC/AT互換機向けの、主記憶装置(ランダムアクセスメモリ(RAM))のテストツールである。オープンソース方式で開発が進められている。 == 概要 == Memtest86およびMemtest86+はいずれも、フロッピーディスク、CD-ROM、USBメモリのいずれかを使用してブートローダからオペレーティングシステム(OS)を使わずに起動する。実行に際して搭載オペレーティングシステムの影響を受けず、また、影響を及ぼさない。搭載ハードディスクドライブへのアクセスもない。 起動するとすぐにテストが始まる。この際、ユーザは特段の操作の必要もなく、テストは自動で進行する。 テストがすべて完了する時間は、(数分で終わる場合や1時間以上掛る場合など)メモリの搭載量と速度によって異なる。ユーザーがリブート(再起動)を行うなどのプログラムが停止されない限り、テストは継続して何度も行われる。 これらのプログラムは、古いシステムである80386・80486から最新のCore i7まで、チップセットに関わらず動作する。現在でも新しいチップに対応するためにバージョンアップされている。 最初、元となるMemtest86がChris Bradyによって開発されたがバージョン3.0で2年間開発が停止された。そのため新しいCPUとチップセットに対応するためSamuel Demeulemeesterが派生品としてMemtest86+を開発した。その後Memtest86側のChris Bradyも開発を再開し、2010年現在どちらも開発・プロジェクトが進んでいる。 2013年2月に、Chris BradyはMemtest86をオーストラリアの企業PassMarkへ売却した。これを受け、Memtest86がフリーではなくなるのではとの憶測が流れたものの、PassMarkはそれを否定した。しかし実際に売却が完了すると、PassMarkはMemtest86の開発を打ち切り、PassMarkが独自に開発したまったく別のメモリテストツールをMemtest86の最新版(バージョン5.0)として配布・販売し始めた。このPassMark版Memtest86は、元々のMemtest86とは異なり、プロプライエタリなライセンスとなっている。また、PassMark版Memtest86のリリースに先立ち、PassMarkはMemtest86という名称について商標を取得している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Memtest86」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Memtest86 」があります。 スポンサード リンク
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