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Merkle-Hellmanナップサック暗号 : ミニ英和和英辞書
Merkle-Hellmanナップサック暗号[ごう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

暗号 : [あんごう]
 【名詞】 1. code 2. password 3. cipher 
: [ごう]
  1. (n,n-suf) (1) number 2. issue 3. (2) sobriquet 4. pen-name 

Merkle-Hellmanナップサック暗号 : ウィキペディア日本語版
Merkle-Hellmanナップサック暗号[ごう]
Merkle-Hellmanナップサック暗号とは、1978年ラルフ・マークルマーティン・ヘルマンが発表したナップサック問題(正確には部分和問題)を利用した公開鍵暗号の一つである。
この暗号方式は、秘匿用途の方式であり、認証(デジタル署名など)を目的としたものではない。
公開鍵暗号の提案は1976年であり、比較的初期に提案された方式である。
1982年に解読方法が発見されたため、現在は使用されていない。
近年になり、鍵の生成に量子コンピュータを用いることにより、量子コンピュータでも解けない暗号として機能することが示され、ふたたび注目を浴びている。
== 概要 ==
Merkle-Hellmanナップサック暗号は部分和問題ナップサック問題の特別なインスタンス)に基づいている。
部分和問題は、整数の列(''a''1,...,''a''n)と目標となる整数(''t'')を入力とし、\sum_a_i=tとなる部分集合S \subseteq \を求める問題(''a''''i'' で''t'' を合成する問題)である。
一般の部分和問題は、NP完全であることが知られている。しかし、超増加列と呼ばれる数列を用いた場合には、簡単に解けることが分かっている。Merkle-Hellmanナップサック暗号は、合成が簡単にできる超増加列を、見かけ上は合成がむずかしい整数列に変換し、また逆に戻せることに基づいている。超増加列とは、各項がそれまでの全ての項の和よりも大きい数列のことである。

この暗号方式は発表時から安全性に疑問をもたれていたが、1982年にアディ・シャミア (Adi Shamir) によって一般的解読方法が発見された。これは部分和問題自体を解いたのではなく、超増加列を変換した数列を用いた場合には、どのように変換しても元の超増加という性質が残り、容易に解けることを示したものである。
シャミアの解読以降、多くのナップサック暗号の変形版が提案されているが、そのほとんどが解読可能であることが判明している。
用語については、暗号の用語および暗号理論の用語を参照のこと。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Merkle-Hellmanナップサック暗号」の詳細全文を読む




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