|
メタキー (Meta key) とは、スペースカデットキーボードとしても知られる、MITのシンボリックス製LISPマシン用キーボード上に設置されていた〔LISP machine SYMBOLICS Keyboard 〕特別な修飾キーである。サンのワークステーション用キーボードにも、菱形の図形〔◆や◇のような記号。〕が記されたメタキーが搭載されている。サンや他のUnix系なオペレーティングシステム (OS) での使用を念頭に置いて設計されたPFUのHappy Hacking Keyboardシリーズのような、メタキーが搭載されているキーボードも存在する。 == 概要 == メタキーを押しながら他のキーを押す事で、ASCIIコードの最上位ビットを立てる働きがある。使用法としては、コントロールキーと同じくメタキーを押しながら他のキーを押してコマンドを入力するために使用される。Emacsでは、メタキーとコントロールキーで、少し違う動作や逆の動作をする事が多い。 : C-f : カーソルを右方向へ一文字移動 → M-f : カーソルを右方向へ一単語移動 : C-v : カーソルを下方向に一画面分移動 → M-v : カーソルを上方向に一画面分移動 などがその例である。また、「M-x コマンド」などのようにして、コマンド名を直接入力する事も出来る。 : M-x forward-char と入力すると、右方向へカーソルが一文字移動する。詳しくはEmacsを参照の事。 PC以降の一般的なキーボード上にはメタキーが搭載されていないため、たいていの場合オルタネートキーやWindowsキーをメタキーの代用としている。また、Emacsを含む一部のソフトウェアでは、ESCキーを押してから離し、目的のキーを押す、という動作でメタキーを押しながら目的のキーを押す事の代替としている。 Macintoshにおけるコマンドキーは、メタキーとほぼ同じ位置にあり、機能も似ている。コマンドキーはCarbon Emacs等の一部のソフトウェア上でメタキーとして働くが、Mac OS / Mac OS X上でのコマンドキーは、メタキーよりもむしろコントロールキーに近い働きをするため、混乱を招く可能性がある。例えば、Emacs上ではM-wがテキストのコピーとなっているが、Mac上ではウィンドウを閉じる動作となっているなどの違いがあり、操作対象のアプリケーションを常に意識する必要がある。 また、コンポーズキーは、時々メタキーとされることがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「メタキー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Meta key 」があります。 スポンサード リンク
|