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フトモモ科 (Myrtaceae) は双子葉植物に属する科で、すべて木本、3000種以上からなり、130–150属に分けられる。古くはテンニンカ科とも呼んだ。 大部分が世界の熱帯・亜熱帯に分布し、特に東南アジアからオーストラリアにかけてと南米に多い。日本ではアデクが亜熱帯地域(南西諸島や小笠原諸島)に自生し、小笠原諸島には固有のムニンフトモモとヒメフトモモがある。 利用価値のあるものとしては、ユーカリのほか、熱帯果樹のグアバ、レンブ、フトモモ、フェイジョア、ジャボチカバ、ピタンガなど、香辛料のチョウジ(クローブ)、オールスパイスなどのほか、鑑賞用に栽培されるギンバイカ(ミルテ)、ギョリュウバイ、テンニンカやブラシノキを含む。 精油を含み香りのよいものが多い。花は両性で放射相称。花弁は5または4枚、大きく美しいものもあるが、退化してなくなったものもある。長い雄蕊が多数あって、花弁よりむしろ目立つことが多い。葉は常緑で多くは全縁(縁に鋸歯がない)。子房下位で、果実はさく果または液果。 これまで果実の特徴にもとづいて2つの亜科、Leptospermoideae と Myrtoideae に分類されてきた。さく果をつける Leptospermoideae はユーカリ、ブラシノキ、ギョリュウバイなどを含み、特にオーストラリア付近に多く分布する。液果をつける Myrtoideae はギンバイカ(地中海沿岸原産)や、果樹・香辛料として利用される種類を含み、東南アジアと南米に多く分布する。ただし現在この分類は系統学的に再編されつつある。 File:Feijoa sellowiana edit.jpg|フェイジョアの花 画像:ARS HPSI41.jpg|グアバの実 画像:Wax apple1.jpg|レンブの実 == おもな属 == 属名の後に種名を例示する。 * Leptospermoideae亜科 * ブラシノキ属 ''Callistemon'' - ブラシノキ * ユーカリノキ属 ''Eucalyptus'' - ユーカリ * ネズモドキ属 ''Leptospermum'' - ギョリュウバイ * コバノブラシノキ属(メラルーカ属) ''Melaleuca'' - ティーツリー * Myrtoideae亜科 * エウゲニア属 - ''Eugenia'' - ピタンガ * フェイジョア属 ''Feijoa'' - フェイジョア * オオフトモモ属 ''Metrosideros'' - オヒアレフア、ムニンフトモモ * キブドウ属 ''Myrciaria'' - ジャボチカバ、カムカム * ギンバイカ属 ''Myrtus'' - ギンバイカ * ピメンタ属 ''Pimenta'' - オールスパイス * バンジロウ属 ''Psidium'' - グアバ * テンニンカ属 ''Rhodomyrtus'' - テンニンカ * フトモモ属 ''Syzygium'' - フトモモ、チョウジ、アデク、ヒメフトモモ、レンブ 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フトモモ科」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Myrtaceae 」があります。 スポンサード リンク
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