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『N.O.』(エヌ・オー)は、日本のテクノユニットである電気グルーヴの3枚目のシングル。 1994年2月2日にキューンレコードよりリリースされた。 アルバム『VITAMIN』からのシングルカット。 == 解説 == *もともとはインディーズでのアルバム『662 BPM BY DG』に収録されていた「無能の人(LESS THAN ZERO)」のリメイクで、「人生」解散当時の石野の心情を歌ったもの。一部歌詞を書き直し、トラックも新規に製作された(打ち込みは砂原良徳が担当)。タイトルは歌詞で語られている内容の当時に暮れなずむ石野の心を癒してくれたイギリスのバンド「ニュー・オーダー」の略だが、後のセルフトリビュートアルバム『The Last Supper』収録時には「Nord Ost」と改めて付け加えられている。トラックのコンセプトは、子門'z名義の「トランジスタラジオ」に続いて完全居酒屋対応チューンとして制作された。本曲はメジャーデビュー後もファンからのリメイクの要望が強く、石野もそれを望んではいたが、いささか正統派ポップス歌謡的なその内容は『VITAMIN』制作時の同グループにとって目指していたベクトルと正反対に位置する楽曲であったのも事実だった。しかし、インスト曲中心で構成された『VITAMIN』の内容に危機感をもったレコード会社側が急遽アルバムのラストにこの曲を収録する事を命じ、メンバーは「ボーナストラック」扱いで全曲の最後に収録することを条件に渋々それを飲んだというエピソードが残っている。 *同時収録の「Ken Ishii Reproduction」はケン・イシイとしては初のリミックス提供作品。このシングルが発売された当時、すでにイシイは海外のR&Sや+8といった当時のテクノ主力レーベルから作品を発表してはいたが、日本ではその情報がほとんど皆無に等しかった時代であり、石野も渡英した際に現地のテクノファンからその名を知らされた程であった。帰国後すぐさま「オールナイトニッポン」ではイシイのアルバム「Garden On The Palm」の収録曲がOAされた。当初は海外在住であるとか、日系人ではないか?といった憶測も飛んだが、実は彼がずっと日本に在住していた事が発覚すると、すぐさま石野はコンタクトをとり、本リミックスの制作が実現した。初対面の際には石野とイシイ、お互いの当時の彼女が同席して紹介しあったらしい。一部ノイズが入っているが、このリミックス制作当時、ギタリストの友人がケン・イシイ自宅スタジオを訪れた際に、ミキサーにギターをつなぎ全開で音を出して以降、ノイズが入るようになってしまったとのこと。 *曲中のサンプリングフレーズ『We like the music, we like the disco sound, hey!!』は、石野が敬愛するイギリスのユニットポップ・ウィル・イート・イットセルフの1989年のシングル「Can U Dig It?」からのサンプリングボイスである。 *『662 BPM BY DG』製作時の電気グルーヴのスタイルは、サンプリングを売り物にしていたポップ・ウィル・イート・イットセルフの手法を参考に確立されたものであるが、ポップ・ウィル・イート・イットセルフは、もともと1977年のディスコヒット、ベル・エポック (Belle Epoque) の「Black is black」からこのフレーズをサンプリングしているため、電気グルーヴの引用は孫引きということになる。なお、ベル・エポックの「Black is black」は、スペインのグループ Los Bravosの原曲をディスコ調にカバーしたものであり、『We like the music, we like the disco sound, hey!!』のフレーズもこのときのディスコアレンジで加えられたものである。 *PVが存在しており、白い空間の中でメンバーが白色の衣装を着て演奏するという内容であった。このPVは、DVD作品「電気グルーヴのゴールデンクリップス~Stocktaking」で確認することができる。ディレクターは塩坂芳樹。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「N.O.」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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