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NSX(エヌエスエックス)は、本田技研工業がかつて生産、販売していた2シーターのスポーツカーである。本稿ではNSXタイプR(NSX-R)についても述べる。 == 概要 == キャッチコピーは『our dreams come true』、『緊張ではない、解放するスポーツだ』。 第2期F1参戦を機に「世界に通用するHondaの顔を持ちたい」との願いから開発された車であり〔エンスーCARガイド「ホンダ NSX」18ページ。 三樹書房 2007年7月 ISBN 978-4-89522-497-0〕、バブル景気絶頂期の1989年に発表、翌1990年9月14日の販売開始から2005年12月末までの15年間の長きにわたってフルモデルチェンジを行うことなく製造され、2006年まで販売がなされた。価格は販売当初は1グレードのみの800万円(AT仕様は60万円高)で、当時の日本のメーカーの乗用車の中では最高額だった。その後、改良や装備の追加などにより徐々に値上がりし、900万-1,300万円台となっていった。なお販売した15年間は当時のスポーツカーの新車価格では日本車最高額だった。このNSXは販売開始(発売)から生産終了までもの間、一旦ホンダにおけるフラッグシップの座を担っていたが、NSXの生産終了以降、レジェンドに同社のフラッグシップの座を譲る形で、レジェンドがフラッグシップに返り咲いた。 エンジンは、同社のセダンであるレジェンドに搭載していた横置きV6をベースにしたC30A型エンジンで、運転席後方に搭載し後輪を駆動するミッドシップエンジン・リアドライブ(MR)を採用している。また、当時市販自動車として類を見ない世界初の「オールアルミモノコック・ボディー」を採用した。その特殊性から、大工場での産業用ロボットによる流れ作業製作ではなく、ほとんどを手作業で行っていた。このような特色と価格帯から、日本車で唯一のスーパーカーとも評された。 車名はホンダの新しいスポーツカー、「ニュー」「スポーツカー」と未知数を表す「X」を合成させたNewSportsCarXの略である。1989年のプロトタイプ・モデル発表からしばらくは、NS-Xと、SとXの間にハイフンが入っていたが、1990年の販売開始時にはハイフンが取れてNSXとなった。 日本での販売店はベルノ店。日本国外ではホンダブランドのほか、北米ではホンダの高級車チャンネルのアキュラブランドから発売。日本名と同じ「NSX」の名前で販売された。欧米で2006年から始まる燃費・排ガス環境規制への対応が難しいため、欧州向けは2005年9月末、北米向け・日本国内は同年12月末をもって生産終了となった。 1990年にはNSXボディ構造が、社団法人自動車技術会の「日本の自動車技術180選」の「車体」部門で「剛性解析により理想的な高剛性設計とした」として選出されている。ベストカーのスポーツカーの企画では100点を獲得した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホンダ・NSX」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Honda NSX 」があります。 スポンサード リンク
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