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NX級(-きゅう、 NX class)はアメリカのSFドラマ『スタートレック:エンタープライズ』に登場する地球連合宇宙艦隊所属宇宙艦の級名。 == 概要 == 32年間にも及ぶ研究の末に開発された新型のワープエンジンを搭載する、地球初のワープ5船のクラス。双胴部に地球連合宇宙艦隊で初めて三段式プラズマ加速器を装備し、これによりワープ5航行が可能になった。全長225m、全幅131m、デッキ数7、定員は80 - 90名。設計は地球連合宇宙艦隊技術班主任のジェフリーズ大佐による。 後年のコンスティテューション級などと違って推進部(第二船体)が無く、円盤部(第一船体)後部から直接続く双胴体からパイロンが伸びワープナセルが接続されている。円盤部先端に切り欠きがあり、パラボラアンテナを横に引き伸ばした様な形状の細長いデフレクター盤が設置されている。全体的には、24世紀のアキラ級を上下逆さまにしたようなデザインである。 ブリッジはAデッキ、機関室はD-Eデッキ、上級士官船室(一人部屋)・医療室・食堂・ドッキングポートはEデッキ、下級士官以下の乗員船室(二人部屋)はDデッキに、それぞれ位置する。レプリケーターはまだ発明されていないため、タンパク質再配列機を備えている他、船内に野菜を栽培する施設がある。 ブリッジは後の惑星連邦宇宙艦隊船と同様に、船長席を中心にして各ステーションが円形に取り巻く構造である。船長席の右手に戦術ステーション、左手に科学ステーション、左手前に通信ステーション、そして正面に操舵ステーションがある。またブリッジ内の右舷側のドアの先に船長が執務する作戦室があり、ブリッジ後方には上級士官が報告会や作戦会議を行うためのスペースがある。ターボリフトは左舷前方側と右舷後方側の2基。 フェイズ変調エネルギー兵器(通称フェイズ砲)と空間魚雷(2153年以降は光子性魚雷(photonic torpedo))で武装し、船体外装そのものを極性化させ衝突した粒子ビーム等を拡散させる「船体装甲(装甲モード)」という防御システムを備えている(原語では「polarized hull plating」で直訳すると「極性化船体装甲」)。23・24世紀では一般的な防御シールドやトラクタービームはまだ発明されていないため、装備していない。 なお1番艦NX-01エンタープライズは、起工から完成までにおよそ3年を費やした。またエンタープライズ就航時点では、NX-04まで建造される予定があった。 脚本家を必要以上に拘束しないようにとの配慮からNX級の船体表面にはおよそ20ヶ所のハッチ類(魚雷発射口や砲塔の格納部など)がデザインされており、また同じNX級でも船毎に装備が異なるが、劇中の描写においてNX-01は少なくとも、改装前はパルス砲4門・通常魚雷ランチャー7基、改装後はフェイズ砲10門・光子魚雷ランチャー3基を装備している。 2155年に勃発したロミュラン帝国との戦争では地球連合の主力戦艦として戦闘に投入され、その多くが失われた。しかしNX-01エンタープライズやNX-06エンデバーなど生き残った一部のNX級は、コンスティテューション級に似た第二船体とドーサルネックを円盤部下面に追加する大規模近代化改修を受け(コロンビア級と呼称、速度ワープ6、防御シールドを装備)、中には惑星連邦の時代に入ってからも活躍した船もある〔StarTrek:Enterprise -Rise of the Federation-〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「NX級」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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