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PBFD : ウィキペディア日本語版
PBFD
Psittacine Beak and Feather Disease (PBFD - オウム類嘴羽毛病) は旧世界産と新世界産のオウム目の鳥すべてを冒すウイルス性疾患である。このウイルスは鳥の羽嚢と、およびの増殖細胞を攻撃する。このことにより進行性の羽毛の奇形と壊死を引き起こす。疾病の後期には羽軸の狭窄が進行して、最終的にはすべての羽毛の発育が止まってしまうまで続く。
嘴と爪は、羽毛とは対照的な影響を受ける。過剰な成長と奇形および壊死組織の成長である。外層のひびと剥落によって細菌菌類による感染症が起こる可能性が生じ、このことがさらに問題を困難なものにする。嘴の内層の壊死は嘴を破壊する原因となることがある。この時点でこの鳥は食餌を摂ることができなくなる。
この疾病はさらに、鳥に対する全般的な免疫抑制作用を持っており、二次的な全身性ウイルス疾患やバクテリア感染症の感染経路を切り開く。死因となるのは通常これらの感染症であって、PBFDそれ自身ではない。

== ウイルス ==
オーストラリア奥地での羽根を失ったみすぼらしい鳥に関する最初の報告は1907年の Edwin Ashby によるものである。彼は1888年にサウスオーストラリアアデレードヒルズで発生したビセイインコ(Red-rumped Parrot)のPBFDを記述している。
このような鳥を見たオーストラリアの人々は、長年にわたってこのような症状がヒマワリの種ばかりを食べることによって起こると考えていた (ヒマワリの種はオーストラリアの野生のオウムにとって、しばしば主要な食料となっている)。これは現在では誤りであることがわかっている。
PBFD を引き起こすウイルスはシドニー大学の研究者である Dr. Pass と Dr. Ross Perry によって最初に分離され、分類された。その後、研究は合衆国ジョージア大学、シドニー大学、そして西オーストラリア州パースマードック大学で続けられている。このウィルスは当初 PCV - Psittacine Circovirus (オウム目サーコウイルス) と命名されたが、その後 "Beak and Feather Disease Virus" (嘴羽毛病ウイルス) あるいは BFDV と改名された。これはひとつにはこのウイルスが実際にこの病気を引き起こすことが研究によって確かめられたこと、そしてひとつにはブタサーコウイルス (Porcine Circovirus:こちらも短縮表記が PCV) との混同を避けるためである。このウイルスの形は環状で、サーコウイルス科 (''Circoviridae'') に属している。大きさは直径16nmで一本鎖の DNAゲノムとしており、1992 から 2018 のヌクレオチド長である。
現在 2 種類の BFDV (嘴羽毛病ウイルス) 検査が可能である。ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) 検査は非常に高感度であり、信頼性の高い検体であれば、きわめて微量のウイルスでも検出することができる。第2の検査は実際のウイルスの数と抗体の数 (血球凝集試験/血球凝集抑制試験) をカウントできる。しかしこれは PCR 検査ほど高感度ではない。
このウイルスは一般の環境において何年ものあいだ生存可能であり、ほとんどの消毒剤に対して耐性を示す。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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