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PiTaPa(ピタパ)は、スルッとKANSAI協議会が展開する乗車カード機能を基本に据えたサイバネ規格/非接触型ICカードのクレジットカード〔したがって、本サービス(PiTaPa)についても、他のクレジットカードと同様に割賦販売法の適用対象となっている。〕である。乗車カードとしては近畿地方・東海地方・北陸地方の一部・岡山県などの鉄道・バス事業者が導入している。 == 概要 == PiTaPaは「Postpay IC for "Touch and Pay"」の略である。カード裏面に記載の番号のはじめの文字は「SU」であり、スルッとKANSAIのローマ字表記の、SURUTTO KANSAI の略称である。 キャッチフレーズは「ピタッとタッチするだけでパッとスピーディーに!」。また2009年3月からはテレビCMなどで、「“動く”を応援するカード。PiTaPa」と言うキャッチコピーも使われている。 Suicaなどで行われている大多数のプリペイド方式ではなく、公共交通機関の乗車ICカードとしては世界初〔 スルッとKANSAI協議会、2004年7月15日発表〕〔 スルッとKANSAI協議会、2004年9月21日発表〕のポストペイ(後払い)方式を採用している。したがって、PiTaPaはクレジットカードに分類される。 PiTaPaには、PiTaPaベーシックカードとPiTaPa提携カードの2種類がある。 買い物に使えるIC決済機能(後払い方式電子決済)も盛り込まれており、事業者によっては自社系列などの別のクレジットカードと提携したPiTaPaカードを発行(もしくは発行予定)している。ショッピングでの利用に関しては、東京都や北海道、沖縄県、富山県、広島県でも利用可能な店舗が存在する。なお、交通面において相互利用が行われているICOCAとは、ショッピング(電子マネー機能)での相互利用は行われておらず、ICOCA電子マネー加盟店において2013年現在もPiTaPaは利用できない。2013年3月23日より、Suica・PASMOなどとの「全国相互利用サービス」が開始されたが、ショッピングサービスにおいてPiTaPaは対象外となっている。 静岡鉄道や奈良交通、神姫バス、水間鉄道、大阪空港交通、江若交通、阪堺電気軌道、西日本JRバス、岡山地区のバス・鉄道事業者(岡山電気軌道・下津井電鉄・両備ホールディングス・中鉄バス)のように「スルッとKANSAI」のプリペイド磁気カードや、PiTaPa対応カードを発行せず、PiTaPaのみを導入する事業者(自社エリアでの申し込みはベーシックカードや、三井住友カード・青山キャピタルなど、鉄道系でないPiTaPa提携カードで対応)、PiTaPaに対応しつつ独自のICカード(神姫バスのNicoPa、岡山地区のHareca、奈良交通のCI-CAなど)を発行する事業者(これらのカードは制度上、回数乗車券としてプレミアムのチャージ付与などがあるため)もいる。 技術には、PASMO・Suica・ICOCAなどと同様にソニーが開発したICカードFeliCaを採用している。 Felicaのメモリー分割機能を用いて、プライベート領域に個人認証機能を搭載した入退館管理機能付きPiTaPaが大阪府の池田市役所で導入されている。また、FeliCaポケット機能を利用しているOSAKA PiTaPaの「楽楽ポケット」では、大阪市内の一部新築マンションで部屋の鍵(IC錠)として採用する例もある。 大阪市交通局では職員の出退勤管理システム用のICカードとして、交通局から貸与されるICカードを使用するか、個人で利用しているOSAKA PiTaPaを使用するかが選択できるようになっている。なお、個人で利用しているOSAKA PiTaPaを使用すると申告した場合には交通局からは出退勤管理システム専用のICカードは貸与されない。 PiTaPaは後払い方式のサービス(クレジットカードの方式)であるため、発行には与信審査があり(もちろん、信用情報機関などの参照もされる)、カードが発行されない場合がある(PiTaPaベーシックカード(保証金預託制のもの(詳細は後述)を除く)など一部のカードはPiTaPaとしての機能のみであるが、これも通常のクレジットカードと同様の審査がある)。これらの審査や請求などの業務やシステム開発は、三井住友カードに委託されている(一部の提携カードは他のクレジット会社が審査している)。このため、審査を通らなかった申込者は「保証金預託制PiTaPa」以外入手不可能〔審査基準には他のクレジットカードと別の基準を定めており、95%の人は利用できる―としている。ジャストシステム かざして@Life, PiTaPaビジネスサークル コアリーダー執行役員 松田圭史氏 インタビュー (2007年2月28日掲載)〕。 利用限度額は全ての会員で一律固定となっており、交通サービスでの利用が1か月150,000円まで(割引を適用する前の運賃合計額)、ショッピングや施設での利用が1か月50,000円(1日に利用可能な額は30,000円まで)の計200,000円となっている。それぞれ1か月の限度額は本会員・家族会員の合算額での算出となる。利用代金の支払(引き落とし)は全て一括払いのみで、利用代金は毎月1日 - 末日の実績を集計し、翌月25日頃に請求書が郵送され(提携カードによっては手数料100円(税抜)が掛かる。PiTaPa倶楽部で解除可能)、翌々月10日に指定の口座から引き落とされる。また、1年間全く利用がない場合は維持管理料として1,000円(税抜)が請求される。尚、PiTaPa以外の別のクレジット機能(VISAなど)が付帯しているカードについては、その分に関わる手数料や限度額については、各カード会社が別途設定した額となり、それらの利用代金はPiTaPaとは別の枠であり、請求も別となる。 2006年7月1日からは、20歳以上を対象に所定の保証金を預けることにより、通常のPiTaPa発行に必要な審査を受けずにPiTaPa交通サービスを利用できる(PiTaPaショッピングサービス・PiTaPa定期サービスは利用不可)「保証金預託制PiTaPa」が提供されている〔仕組みは「ETCパーソナルカード」と酷似している。〕。保証金の金額は4万円から20万円までの4万円刻みで、それぞれ保証金の4分の1の額が1か月間の交通利用額となる。退会時の保証金払戻しには、手数料1000円(税抜)が必要である。 PiTaPaのカードそのものにはプリペイド機能も搭載されているが、ICOCA等との相互利用のためのみに使われてきており、PiTaPaエリア内でのプリペイド機能の利用は行われてこなかった。2007年9月、大阪市が導入したPiTaPa仕様の敬老優待乗車証 によってはじめてPiTaPaとしてのプリペイド利用が始まった。2008年10月からは神戸市も同様の敬老パス を発行している。しかしこれらは例外であり、依然一般に入手できるPiTaPaカードにおいて、PiTaPaエリア内でのプリペイド利用は一切出来ない。 鉄道を利用した場合、PiTaPaとICOCAでは自動改札機にタッチした際の音色が変わるが、IC定期券を利用した際は、ICOCA定期券の通常時と同じ音色が鳴る。 「PiTaPa」の名称は、株式会社スルッとKANSAIの登録商標(第4706410号ほか2件)である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「PiTaPa」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 PiTaPa 」があります。 スポンサード リンク
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