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ponanza(ポナンザ)は、コンピュータ将棋のソフトウェアである。 == 概要 == 開発者は山本一成〔やまもといっせい。1985年生まれ。アマ5段。東京大学大学院修士課程修了。〕〔共に電王戦出場、世界最強の“同僚”――コンピュータ将棋ソフト開発者 一丸貴則さん・山本一成さん(前編) ねとらぼ2014年04月25日〕と下山晃。山本は学生時代に大学将棋界の強豪として知られる東京大学将棋部に在籍し、アマチュア五段(将棋倶楽部24ならR2300程度)の棋力を持つアマ強豪である〔第1回将棋電王トーナメント 出場ソフト 開発者プロフィール 参照〕〔コンピュータとの付き合い方(山本一成) 〕。東京大学在学中に留年した山本が、これを機会に何かに挑戦しようと決めた際、苦手意識を持っていたコンピュータを、得意な将棋をテーマに克服しようと取り組んだのが開発のきっかけであった〔コンピュータ将棋をひたすら強くしてみたらひとの思考が、みえてきた。 山本一成インタビュー 日経ビジネスオンライン 2015年10月20日 2016年2月29日閲覧〕。 プログラム名は、評価関数の学習手法を参考にしたBonanzaに由来する〔第20回世界コンピュータ将棋選手権 アピール文書 参照〕。開発当初は山本が六枚落ちで指しても勝てるほど弱く、世界コンピュータ将棋選手権に初出場した2009年の第19回大会では一次予選参加24チーム中13位〔一次予選は前年大会の上位19チーム(当時)が参加を免除され、その他のチームで争われる〕で敗退している。しかし2年後の2011年第21回大会で初めて決勝リーグに進出し強豪ソフトの一角を占めるようになると、2013年には第1回将棋電王トーナメントを、2015年には第25回世界コンピュータ将棋選手権を制覇し、両大会を共に制した初のソフトとなった。また、将棋倶楽部24の最高レーティング記録も保持している〔将棋倶楽部24 参照〕。 共同開発者の下山は、第21回、第22回の世界コンピュータ将棋選手権で連続して決勝リーグに進出した強豪ソフト「Blunder」の開発者であり、2013年の第1回電王トーナメントよりponanzaの開発に参加している。 将棋ウォーズでは対局中に「Ponanza」によるアドバイスを受けることができ、これは棋神召喚と名付けられている〔将棋ウォーズ―Q&A 〕。開発者の下山は「最善手(神様の指し手)にはほど遠いと思いますよ」と答えている〔電王戦Finalを終えて その6 〕。 なお市販バージョンとして『将棋新世紀 PonaX』(ポナックス)が2014年5月30日にマイナビより発売されたが〔「将棋新世紀PonaX」発売記念イベント - マイナビブックス〕、GUI部分のバグが非常に多くバージョンアップでの対応も困難と判断されたことから、わずか2週間後の同年6月13日に製品の回収及び返金が発表された〔将棋新世紀 PonaX - マイナビブックス〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Ponanza」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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