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『Prismaticallization』(プリズマティカリゼーション)は、プレイステーション用のアドベンチャーゲーム。開発元のアークシステムワークスは「サークレイト(circulate: 循環する)・アドベンチャー」と称している。 1999年にプレイステーションで発売され、2000年にドリームキャストに移植された。また2002年にはサクセスからSuperLite1500シリーズとして再発売された。2007年8月30日にはゲームアーカイブス用ソフトとして配信されている。 俗に言うギャルゲーに属するが、恋愛要素は比較的少ない。同じ一日を何度も(適切に進めなければ100回以上も)繰り返すという当時はまだ奇特なシステムと、哲学用語を多用した衒学的な物語のために、アークシステムワークスによれば「多くの非難と僅かな賛辞を呼んだ」とのこと。「ループもの」の一作とされる。 その一方で、システムの独創性、明喩暗喩のちりばめられた脚本、そして個性的なキャラクターなどが評価され、熱烈な支持者もいる。『週刊ファミ通』のクロスレビューにおいても、浜村通信のコメントに本作のシステムの独創性を評価する内容が見られた。 この長いタイトルを、I18n(Internationalization)、L10n(Localization)などの省略形(ヌメロニム)にならって、「P17n」と略すことがある(「17」は"P"と"n"の間に17文字あることを示す)。メーカーの問い合わせ用メールアドレスも「p17n@…」となっていた。なお、英語の正しい綴りでは l は重複しない。 2003年6月、次作のタイトル『微塵の月 "Particles of the Moon, or Prismaticallization speculative."』が発表されたが、現在は企画もなくなり、企画担当の池田修一はアークシステムワークスを退社した模様である。 == ストーリー == 主人公・射場荘司は、高校3年生。幼馴染みの同級生・明美に誘われて、夏休みを避暑地のペンションで過ごすことになった。 荘司は人生に明確な目的が持てず苦しみながらも、苦悩するインテリ青年という自己像に酔うばかりで、何も行動を起こさず怠惰に過ごしている。ペンションで出会うヒロインたちも、一見幸福そうではあるものの内面にはそれぞれに苦しみを抱えているが、荘司はその兆候を見過ごし、彼女たちの苦しみも終わらない。 荘司は、ペンションの近くの森でプリズムのような形状の不思議なオブジェを偶然拾う。このオブジェにより、荘司たちは同じ一日(約24時間)が、いつ終わるとも知れず繰り返される循環に囚われる(基本的には当初は自覚はない。プレイヤーキャラクターの荘司が既視感を感じている、とプレイヤーには提示される)。 オブジェの影響により、繰り返される一日は、しかしどこか少しずつ違ってゆく。循環から解放される(ゲームとしてはエンディングを迎える)日はやってくるのだろうか。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Prismaticallization」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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