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Q-5(強撃5、Qiang-5、、)は、中国の中国南昌飛機製造公司(NAMC:China Nanchang Aircraft Manufacturing Company)で開発された攻撃機である。輸出名はA-5、NATOコードネームは「ファンタン(Fantan:番攤、中国の賭博遊戯)」。 == 概要 == MiG-19の中国型であるJ-6から派生した機体であるが、エアインテークが機体両脇に移されノーズコーンに簡単な測距離レーダー、電波高度計、航法用電子機器を格納している。さらに胴体を4m延長し、機内爆弾倉を設置したり、エリアルールによる速度性能の向上、および搭載量増大を目的として変更が加えられているため、外見が大きく異なっている。 ベースとなったMiG-19は、爆弾などの搭載量は小さく、戦闘爆撃機としては使用できなくもないが、格闘戦用の戦闘機としての使用例が多い機体である。そのため、当初西側ではこの機体を、中国が独自に開発したMiG-19からの発展型のM2級戦闘機ではないかと推測していた。これは、中国が殲撃7型を生産していた事が知られなかった事にもよる。機首にレーダーを搭載した戦闘機型も実際に計画されていたものの、実現には至らなかった。空対空ミサイル・サイドワインダーを装備可能とした派生型は存在するが、この程度の自衛能力を備えた攻撃機は他にも存在するため、戦闘機には分類されていない。 MiG-19をベースに開発されたため、搭載力の低さ、エンジン寿命の短さ、頻繁にオーバーホールが必要というMiG-19の欠点もそのまま引き継いでいる。しかし、中国にとっては他に替える機体が無く、1,000機近く生産されており、中国では空軍と海軍で運用されている。初期に導入した機体から退役が始まっていたものの、近年まで改良型の開発と生産が続いていたが、2012年10月に最後のQ-5が空軍に引き渡され、1968年から続いた44年間の生産が全て終了し、後継機であるJH-7への代替が進められている〔结束44年生产历史 〕。 Q-5は長らく複座型が存在してこなかったが、2004年にQ-5Jが発表されている。同機はQ-5同様に通常爆弾などの武装も可能であり、次期高等練習機として中国空軍への採用を狙っているといわれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Q-5 (航空機)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nanchang Q-5 」があります。 スポンサード リンク
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