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R8000 R8000は、MIPS IV命令セットアーキテクチャ (ISA) を初めて実装したマイクロプロセッサのチップセットで、ミップス・テクノロジーズ (MTI)、東芝、Weitekが開発した。開発中のコード名 ''TFP'' (Tremendous Floating-Point) でも知られている。 == 経緯 == R8000の開発は、シリコングラフィックス (SGI) で1990年代初めごろに始まった。1990年ごろのスーパーコンピュータの性能をマイクロプロセッサで実現することを目標としていた。当時、RISCマイクロプロセッサの性能向上の速度はスーパーコンピュータのそれを凌駕していた。当時、高価で巨大なスーパーコンピュータをRISCマイクロプロセッサでずっと小型で安価なものにでき、デスクサイドのワークステーションやサーバでスーパーコンピュータを代替できるようになると推測されていた。 R8000の詳細が明らかにされたのは、1992年4月にミップス社が今後の開発計画を発表した中でのことである。1992年3月、SGIがミップス買収を発表、1992年中ごろ、同社はSGIの子会社としてミップス・テクノロジーズ (MTI) と改称された。R8000開発はSGIからMTIに移管されて続行された。1993年中の完成を見込んでいたが、1994年中ごろまでずれ込んでいる。75MHz版のR8000は1994年6月7日に登場。当時の価格は2,500ドルだった。1995年中ごろにはSGIのシステムに90MHz版が使われ始めた。科学技術計算に特化したR8000は高価ということもあってあまり売れなかったが、科学技術計算市場での存在感は大きかった。しかし1996年1月により安価でより高性能なR10000が登場すると、ほとんど取って代わられることになった。 R8000を採用したのはSGIのみで、ワークステーションの Power Indigo2、サーバの Power Challenge とそのクラスター、ビジュアライゼーションシステムのPower Onyx などで使われた(R8000を搭載した機種は機種名にPowerがつく)。1994年11月時点のTOP500リストでは、500位内の50システムがR8000を使っていた。最も順位が高かったのは18個のR8000を搭載した Power Challenge で、154位から157位に4システムが並んでいた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「R8000」の詳細全文を読む
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