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GNU readline(グニュー・リードライン)は、GNUプロジェクトが開発・保守しているライブラリの1つ。GPLでライセンスされ、bashなどのプロジェクトで使われている。 readline を使ったアプリケーションでは、CTRL-B押下でカーソルを1文字ぶん戻し、CTRL-F押下で1文字ぶん進め、CTRL-Rでコマンド履歴を検索できる。これらのショートカットキー(前述はデフォルトであり、vi風のバインディングも可能)はGNUの最も有名なプロジェクトであるテキストエディタ Emacs に倣ったものである。readline には他にも、キルリング(コピー・アンド・ペーストをより柔軟にしたもの)、コマンド行補完といった基本機能がある。クロスプラットフォームのライブラリであるため、アプリケーションの行編集動作を各種システムで同一にすることができる。 readline は設定ファイルでカスタマイズでき、設定ファイルの位置はデフォルト(~/.inputrc)もあるが、アプリケーションで指定したパスでもよい。このファイルでキーバインディングなどをカスタマイズできる。 == 批判 == 既知のバグと制限があり、サードパーティのアプリケーションでの採用が難しい。一部機能は文書通りには動作せず(例えば、ローカルエコーをディセーブルできない)、キーバインディングの削除ができない。manページには、「大きすぎ、遅すぎる」とある。〔readline(3) FreeBSDのmanページ(英語)の BUGS 節〕 GPLと非互換のライセンスで配布されているプログラムの中には、readline をオプション機能としているものがある。その場合ユーザーがビルドするときにreadlineを使うか使わないかを指定する。しかし、リチャード・ストールマンと Bruno Haible の間で交わされた電子メールによれば〔Why CLISP is under GPL 〕、そのような手間をかけてもGPLでないライセンスを採用することはできない。しかしその後、NetBSDの editline ライブラリが同じ機能を提供するようになり、ストールマンが主張したことは今日では意味が弱まっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「GNU readline」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 GNU Readline 」があります。 スポンサード リンク
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