|
リエントリ(性) =========================== 「 Reentrant 」を含む部分一致用語の検索リンク〔 11 件 〕 ・atrioventricular nodal reentrant tachycardia : 房室結節リエントリ性頻拍 ・bundle branch reentrant tachycardia : 脚リエントリ性頻拍 ・entrance of reentrant circuit : リエントリ回路入口 ・exit of reentrant circuit : リエントリ回路出口 ・intraatrial reentrant tachycardia : 心房内リエントリ性頻拍 ・reentrant : リエントリ(性) ・reentrant circuit : リエントリ回路 ・reentrant excitation : リエントリ性興奮 ・reentrant tachycardia : リエントリ性頻拍 ・sinus nodal reentrant tachycardia : 洞結節リエントリ頻拍 ・uncommon type atrioventricular nodal reentrant tachycardia : 稀有型房室結節リエントリ性頻拍 リエントラント(''reentrant''、再入可能)とは、プログラムやサブルーチンが、実行の途中で割り込まれ、その実行が完了する前に再び呼び出され実行されても安全だという性質を指す。割り込みは分岐や呼び出しなどの内部的な動きによって生じる場合もあるし、ハードウェア割り込みやシグナルなどの外部の動きによって生じる場合もある。割り込んでの呼び出しが完了すれば、割り込まれた呼び出しが実行を継続できる。 この定義はシングルスレッドのプログラミング環境が起源であり、ハードウェア割り込みで割り込まれた制御の流れが割り込みサービスルーチン (ISR) に転送されることから生まれた。ISRが使用するサブルーチンは割り込みをきっかけとして実行される可能性があるため、リエントラントでなければならない。OSのカーネルが使用するサブルーチンの多くは、カーネルで確保済みのリソースを超えられない制限がありリエントラントではない。そのためISRでできることは限られている。例えば、一般にISRからファイルシステムにはアクセスできないし、場合によってはヒープ領域も確保できない。 直接または間接に再帰可能なサブルーチンはリエントラントである。しかし、グローバル変数が処理の流れの中でしか変化しないことを前提としているサブルーチンはリエントラントではない。グローバル変数を更新するサブルーチンが再帰的に呼び出されれば、1回のサブルーチン実行の中でグローバル変数は突然変化することになる。 リエントラント性の概念はシングルスレッドの環境に起源があり、マルチスレッド環境でのスレッドセーフという概念とは異なる。リエントラントなサブルーチンはスレッドセーフにすることもできるが、リエントラントだというだけであらゆる状況でスレッドセーフと言えるわけではない。逆にスレッドセーフなコードはリエントラントである必要はない(後述の例を参照)。 == 例 == 次の例の swap() 関数は、リエントラントではない(同時にスレッドセーフでもない)。したがってこれを割り込みサービスルーチン isr() で使用すべきでない。swap() は t をスレッド局所記憶にすることでスレッドセーフにできる。しかしそのようにしてもリエントラントにはならず、swap() 実行中に同じスレッドのコンテキストで isr() が呼び出されれば問題を生じる可能性が残っている。次の工夫を加えたswap関数では、実行完了時のグローバルなデータを注意深く一貫性を保つようにしており、完全にリエントラントである。ただし、実行途中のグローバルなデータの一貫性は保証されていないのでスレッドセーフではない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リエントラント(''reentrant''、再入可能)とは、プログラムやサブルーチンが、実行の途中で割り込まれ、その実行が完了する前に再び呼び出され実行されても安全だという性質を指す。割り込みは分岐や呼び出しなどの内部的な動きによって生じる場合もあるし、ハードウェア割り込みやシグナルなどの外部の動きによって生じる場合もある。割り込んでの呼び出しが完了すれば、割り込まれた呼び出しが実行を継続できる。この定義はシングルスレッドのプログラミング環境が起源であり、ハードウェア割り込みで割り込まれた制御の流れが割り込みサービスルーチン (ISR) に転送されることから生まれた。ISRが使用するサブルーチンは割り込みをきっかけとして実行される可能性があるため、リエントラントでなければならない。OSのカーネルが使用するサブルーチンの多くは、カーネルで確保済みのリソースを超えられない制限がありリエントラントではない。そのためISRでできることは限られている。例えば、一般にISRからファイルシステムにはアクセスできないし、場合によってはヒープ領域も確保できない。直接または間接に再帰可能なサブルーチンはリエントラントである。しかし、グローバル変数が処理の流れの中でしか変化しないことを前提としているサブルーチンはリエントラントではない。グローバル変数を更新するサブルーチンが再帰的に呼び出されれば、1回のサブルーチン実行の中でグローバル変数は突然変化することになる。リエントラント性の概念はシングルスレッドの環境に起源があり、マルチスレッド環境でのスレッドセーフという概念とは異なる。リエントラントなサブルーチンはスレッドセーフにすることもできるが、リエントラントだというだけであらゆる状況でスレッドセーフと言えるわけではない。逆にスレッドセーフなコードはリエントラントである必要はない(後述の例を参照)。== 例 ==次の例の swap() 関数は、リエントラントではない(同時にスレッドセーフでもない)。したがってこれを割り込みサービスルーチン isr() で使用すべきでない。int t;void swap(int *x, int *y)void isr()swap() は t をスレッド局所記憶にすることでスレッドセーフにできる。しかしそのようにしてもリエントラントにはならず、swap() 実行中に同じスレッドのコンテキストで isr() が呼び出されれば問題を生じる可能性が残っている。次の工夫を加えたswap関数では、実行完了時のグローバルなデータを注意深く一貫性を保つようにしており、完全にリエントラントである。ただし、実行途中のグローバルなデータの一貫性は保証されていないのでスレッドセーフではない。int t;void swap(int *x, int *y)void isr()」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|