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SCC(エスシーシー)はコナミ(後のコナミデジタルエンタテインメント)が開発した波形メモリ音源兼メモリーバンク制御チップ。 ==概要== 1986年2月頃、同社MSXサウンドプログラム担当の青木豊がファミリーコンピュータ ディスクシステムに音源が内蔵されていることをヒントにMSX用拡張音源の要望を出したことがきっかけで、当時のMSX用ゲームのサウンド担当だった上原和彦らがアーケードゲーム部門の音楽スタッフと音源の仕様を決めた〔「音楽のこころ コナミのSCCにせまる!!」MSXマガジン 1990年9月号 P.66〕。 さらにMSXのROMカートリッジゲーム用のメモリ制御機能を追加した拡張音源として製品化された。 表面には2212P003、並びにKONAMI051649と書かれており、これはチップメーカーでの品番とKONAMIでの品番だといわれている。 1990年代以降はアーケードゲーム用基板にFM音源や、PCM音源等と併せて搭載された。なお、グラディウス等で使用されたバブルシステム基板の音源は構造が似ているため似た音が出力されるが別の物である。 名称の詳細は諸説あり、MSXに使われた物は正式資料〔MSXマガジン 1990年9月号 P.67掲載写真 コナミ提供のSCCの技術資料。表紙に「MSX」の表記がある。〕によれば、SOUND CREATIVE CHIPが正しい。 家庭用ゲームソフトへの搭載は、1987年のMSX用ゲームソフトグラディウス2より採用された。 ファミコン版悪魔城伝説では、カートリッジ内のキャラクターROMにSCC-I(5P72-J802)と記載されており、さらに音源兼メモリバンク制御LSI VRC VI(1105-0039)の搭載もみられるが、VRC VIとSCC-Iの関連性について詳細は不明。なおVRC VIの音源部分は波形メモリではなくパルス+のこぎり波であり、SCCとは大きく異なる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「SCC」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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