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セロー(SEROW)は、ヤマハ発動機が1985年から日本で製造しているオフロードタイプのオートバイで、25年以上生産が続いているロングセラーモデルである。 serou (セロー)とは日本語ではカモシカであり、カモシカが「獣道を身軽に長距離走り抜く」というイメージが当車のコンセプトに合致するため採用された〔1998年モデルでは「ヒマラヤカモシカ」をモチーフとした絵柄がタンクにプリントされた、とヤマハのサイトには記述されている。〕。 == 概説 == 当モデルは初心者から熟練者まで幅広い層の支持を受けているのが最も大きな特長である。 またセローは「マウンテン・トレール〔「トレール」とは、山などの中で、踏みならされてできた小道、という意味。〕〔別冊MOTOR CYCLIST vol.392, 2010年8月号。p.12-33「【特集】ヤマハセローの25年」〕」車であり、林道や山道や獣道(けものみち)あるいは道なき山奥などでの走破能力に優れたモデルである。 山奥で安全に遊ぶことも可能であり、トライアル的な走りかたも可能であり、それでいながら街乗りやツーリングにも柔軟に対応する〔。 セローの初期モデルが市場に登場してしばらくするうちに多くの人々に支持されるようになった理由としては、「二輪二足」という基本コンセプトを、シートの低さ(=足つきの良さ)や低速・高トルクに設定された第1速などで実現していたこと〔高ギヤ比で低速・高トルクに設定された第1速、および低回転域でも粘りのあるエンジンを用いて、アイドリング状態で人が歩くようなゆっくりとした速度で、また低いシートによってセローにまたがったまま(=二輪)両足も地面につきつつ(=二足)、通常のバイクでは乗ったまま前進することが困難な場所でも前進することが可能であること。その第1速を実現するためにセロー225のミッションは6速構成である(一般にオートバイは5速構成)。(特にセロー225の6速構成の第一速は「スーパー・ロー」とも呼ばれ、トライアル車なみの設定である。)〕、また、(当時のオフロード他車に比べて)車重が軽く、ハンドル切れ角も大きく設定されており坂道の途中でUターンもしやすいなど〔、その「扱いやすさ」「取り回しのしやすさ」が徹底されていたこともある。また車体・外装に着目してみると、ユーザーが林道や山道などのダートや急傾斜にあえて大胆に挑戦して転倒する場合もあることを前提として設計や素材の選定が行われており、転んでもダメージが非常に少なく、走行しつづけることができる、と評価されていることも特長である〔アルミ製エンジンガードは接触で変形することまで考慮されており、ブレーキ関係のロッドやリンケージはフレームの内側に配置することで護られる設計になっている。(出典:別冊MOTOR CYCLIST vol.392)。前後のフェンダーやナックル・ガードも、しなやかに曲がり元の形に戻る樹脂製。〕。 セロー225は、セルを装備した第二世代(後述)が登場した1995年には(単年での)登録台数9505台を記録した〔。その後も各社から次々と発表・販売され入れ替わってゆく様々なオートバイ車種に対して、セローは長年に渡り比較的上位の販売台数を保持しつづけ〔、細部の熟成も重ねつつ、息の長いロングセラーとなった。日本でオートバイに対しても排出ガス規制が施行されたこと等も踏まえつつ、2005年には、基本コンセプトをほぼ継承しつつ250ccエンジンを採用したモデルが登場した。 セローは「気軽で扱いやすい」存在で、「持っていて負担にならない〔」という特徴があり、また好燃費で〔初代から、「燃費は意識しなくても30km/L」を超え、「遠出では35km/L程度まで伸びる」(出典:別冊MOTOR CYCLIST vol.392)〕気軽にツーリングに出かけることのできる車体であり、初心者や女性ライダーにとっては扱いやすく壊れない安心して乗れる初めてのバイクとして、ベテランにとっては、いつまでもつきあいつづけることができ〔、林道や山中で楽しく冒険することもできるタフなバイクとして人気を保ちつづけている。 2010年8月にはセロー発売25周年を記念してSEROW Natural Holidayというイベントが富士山の麓の御殿場市で開かれ、300台を超えるセローが集った。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヤマハ・セロー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Yamaha XT 250 」があります。 スポンサード リンク
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