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SESSIONS : ウィキペディア日本語版
SESSIONS[せっしょん]

SESSIONS』(セッション)は、1992年8月26日に発売されたORIGINAL LOVE通算1作目のリミックス・アルバム
== 解説 ==
1st『LOVE! LOVE! & LOVE!』〔『LOVE! LOVE! & LOVE!』 1991年7月12日発売 EASTWORLD ⁄ TOSHIBA EMI 2CD:TOCT-6196/7〕と2nd『結晶 SOUL LEBARATION』〔『結晶 SOUL LEBARATION1992年5月1日発売 EASTWORLD ⁄ TOSHIBA EMI CD:TOCT-6471〕の中から7曲をピックアップし、弾き語り、リミックス、新録音という発想で再構築した楽曲を収録したリミックス・アルバム。アルバムの制作経緯について田島貴男は「ちょうど『結晶』〔のレコーディングと同時期にリミックスの作品をつくろうってアイディアがあったんですけど、その時たまたまアルチュール・アッシュが来日してたんで、ちょっと参加してもらえないかと思って依頼して。それがOKだったんで日本でレコーディングした、みたいな。そういう形で、このアルバムは作りはじめられたんですけどね」「それがほとんどきっかけといってもいいかもしれませんね。で、今年の初めにブラン・ニュー・ヘヴィーズが来日した時に依頼したら、すぐOKしてくれたし。あと、ミスター・フィンガーズのラリー・ハードっていう、シカゴでハウスやってる人がいるんですけど、彼の作品がとても好きなんですよ。<ラヴ・ヴィスタ>っていう僕らの曲を、彼がリミックスしてくれたらかっこいいだろうなと思って依頼したら、OKしてくれて」「ミスター・フィンガーズに関しては、面識ないです」「(彼に音を送ったら)すごく気に入ってくれました。で、僕らは1ヴァージョンだけリミックスしてくれるものだと思ってたんですけど、彼は6ヴァージョンも作って送ってきてくれたんですよ。どのヴァージョンもすごくかっこいいんですけど、曲数の問題で泣く泣くセレクトして。彼は歌詞にすごくこだわってくれてね。英訳して送ったんだけど、歌詞が気に入ったからやる、って言ってくれて」「最初はアルバムっていう形を取るかどうか決めないうちに作っていて、僕もリミックスのアルバムって聞いたことがなかったし、シングルで出すのがいいんじゃない、とかも言ってたんですよ。結局アルバムみたいな形になったんですけど、リミックスっていうよりトータル・アルバム的な出来上がりになりましたよね」と、リリース当時のインタビューで答えている。
最初と最後にピアノの弾き語り収録されていることについては「個人的には弾き語り趣味というのがありまして、もともとはギターで曲作ったりするんですけど、ギター1本と歌で聴かせられる曲っていうのはやっぱいいな、っていう。曲とメロディーの良さっていうか、そういうところから僕は始まったんでね。で、今回入ってる<月の裏で会いましょう>と<ヴィーナス>っていうのは、特にそういう要素にこだわって作った曲だったんで、それをピアノの弾き語りで、木原龍太郎とのセッションとして入れたいなと思って。だからリミックスっていう手法によるひとつの曲の組み立て方っていうか、そういうものをこのアルバムで体験したんですよ」と、答えている。
こういった、オリジナル・トラックを使ってのセッションについては「今後も機会があればやってみたいですね。よく海外のアーティストが、リミックスの12インチ・シングルって出しますよね。そういうものから音楽的なインスピレーションを得ることが、僕はとても多いんですよ」「でも、たいていそういうアーティストっていうのは、アルバムに入っている曲もそれっぽいよね。センスとしてリミックスっぽい形というか。だから今回はリミックスという形を体現したいと思ったし、それが出来たんでよかったんじゃないかな。僕らも今年になって<ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ>とか3曲を入れて12インチシングルを作ったんですけど〔「MILLION SECRETS OF JAZZ」 1991年12月発売 12inch EP:OL-001〕、その前からリミックスにはずっと興味があったし。アナログ12インチを作ってクラブとかでプレイして、自分の曲を他のDJがかけるアーティストと比べてみて、どれほどクオリティビティがあるかなとか、そういうことって僕にとってはすごい興味深いことだったし。その延長線上にありましたよね、今回のアルバムは」とも、答えていた。
アルバムのデザインについて、信藤三雄は「(ジャケットの色はカラー・コピーではなく)指定で入稿です。それは撮影当日に、たまたま雪が降ったんですよ。ネタはオーネット・コールマンの『ヴァーサタイル・インプレッションズ』ですね。雪の森の中にメンバーが立っている写真があって、それが撮れるぞって感じで、代々木公園に行って。『結晶』〔のなかでは出すのもったいなかったってのもあって、その写真は使わずにとっておいたんですよ」「ジャズっぽいもの、ブルーノートっぽいものは、これで自分の中で終わったって感じなんですよね」〔『design by contemporary production シーティーピーピーのデザイン』 1996年8月30日発行 光琳社出版〕と、答えている。初回盤はカラーリバーシブルジャケット仕様でジャケットの黄色 ⁄ オレンジの裏面には黄色 ⁄ ピンクが印刷されていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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