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SH-AWD(Super Handling All-Wheel-Drive)は、本田技研工業の四輪駆動システムである。日本語表記は「四輪駆動力自在制御システム」 。 == 概要 == 2004年発売のホンダ・レジェンドに初搭載された、前後輪と後輪左右の駆動力を自在にコントロールする世界初のシステム〔前後輪と後輪左右の駆動力を自在にコントロールする世界初のシステム 2015-08-19閲覧〕。SH-AWDは、センターデフを持たず左右の駆動力を電磁クラッチ(電磁ソレノイドによる湿式多板クラッチのダイレクト駆動)により調整する。トルクはハイポイドギアをより、左右に設けた遊星歯車のリングギアに伝わり、電磁クラッチはサンギアとケース部に摩擦を発生させ、プラネタリーキャリアよりドライブシャフトに出力される。遊星歯車による倍力作用を利用することで、電磁クラッチのサイズをコンパクトに抑えている〔LEGEND 〕〔Honda R&D Technical Review Vol.16 No.2 〕 。 左右の駆動力を電磁クラッチで伝える点では同社のVTM-4と似ているが、異なる部分はそれらが旋回性能を向上するために利用される点にある。旋回加速時には外側後輪の接地荷重が増大するため、より多くの駆動力を配分することにより内側へのヨーモーメントを発生させている。 プロペラシャフトとリアドライブとの間に遊星ギアによる二段増速機構を組み込み、後輪への回転数を直結状態では0.6%、旋回時に5.7%高め、旋回時には積極的に外側の後輪に駆動力を配分している。(駆動力配分は、前後で30対70→70対30、後輪左右で0対100→100対0まで無段階で可変することが可能。)後輪は旋回時に外輪が100%、内輪0%まで配分が可能で、この配分により生じる後輪左右のトルク差によって旋回時の動力性能を向上させた。ただし、効果が期待できるのは加速時及び定速走行時(アクセルオン)のみであり、減速時(アクセル全閉時)には横滑り防止装置との協調制御により挙動の安定を確保している。 2006年に登場したRDX及び2代目MDXには、リアドライブ前にあった2段増速機構を廃止した軽量仕様が適用された。後輪は常時1.7%増速され、直進状態での前後輪の回転差は、リアデフが吸収している。 2014年のアキュラTLXでは、次世代SH-AWDとなり遊星歯車による倍力装置のないVTM-4に似たシステムとなった〔GKN Twinster 2015-08-19閲覧〕。電磁クラッチの代わりに左右2つの油圧ポンプとソレノイドバルブで湿式油圧クラッチを操作する方式を採用した。重い電磁クラッチがなくなることで、25%の軽量化を果たしている。リア増速は常時2.7%で、クルーズ時は前後駆動力が90:10となる〔AWD 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「SH-AWD」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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