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『シッコ SiCKO』は、アメリカ合衆国の医療制度とキューバなどの医療制度との対比を行った、医療問題をテーマとしたドキュメンタリー調の映画。なお「シッコ (sicko)」とは、「狂人」「変人」などを意味するスラングであり、「病気の」「病気にかかる」という意味の単語「シック(sick)」と掛けている。 監督は、社会問題を扱ったドキュメンタリー作品で物議を醸すマイケル・ムーア。アメリカでは2007年6月に公開、キューバでは「医療制度の描写が事実と異なる」為にカストロ政権により上映が禁止された〔http://www.guardian.co.uk/world/us-embassy-cables-documents/139530〕、日本では「テロより怖い、医療問題」というキャッチコピーで同年8月25日より公開された。 == 概要 == 作品では、マイケル・ムーアがアメリカの医療制度の問題をWEBサイトで募り、実際に寄せられた話をもとにシュールコメディー調のドキュメンタリー展開される。 医療保険未加入者が約5,000万人に達し、また保険加入者に対しても、あらゆる手段を講じて保険金の支払拒否をおこない、利益を上げる営利主義一辺倒の医療保険会社や製薬会社。それに癒着、取り込まれた政治家(アメリカではかつて民主党のヒラリー・クリントン議員がファーストレディとしての立場(当時)から公的医療皆保険制度の整備を求めたが、議会の反対により頓挫したことがある。医療保険制度改革 (アメリカ)を参照のこと)という構造を暴き、医療制度に対して、イギリス、フランス、カナダ、キューバなどの医療制度と対比させ、保険会社に関係する女性医師からショッキングな告発があるなど、これまで公然と触れられることの少なかった米国医療の暗部を赤裸々に描き出している。また、本編とは別に、発売された映画DVDの特別編ではノルウェーでの取材の模様も収録されている。 作品中のマイケル・ムーアのスタンスは、よその国では当たり前のことが、「なぜアメリカができないのか」である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シッコ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sicko 」があります。 スポンサード リンク
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