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『スレイヤーズ』(Slayers) は、神坂一による日本のライトノベル。イラストはあらいずみるい。富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より、1990年1月から刊行されている。ヒロイック・ファンタジーにも分類される。 第1回ファンタジア長編小説大賞〈準入選〉受賞作。 == 概要 == 本作は基本的に主人公・リナ=インバースの視点で描かれる一人称小説である。ただし外伝においては、一部に別のキャラクターの視点および三人称形式のエピソードもある。ファンタジア長編小説大賞の第1回では大賞作品が出ていないため、事実上の最優秀作品〔同期の準入選作として縄手秀幸『リュカオーン』がある。〕。本作は1989年の同賞受賞後シリーズ化され、続編や外伝が「月刊ドラゴンマガジン」(富士見書房)で連載されたのちに、単行本として富士見ファンタジア文庫から刊行されている。 ライトノベルにおいて、長編系統と短編系統を並行して発表するという手法を確立した作品である。この手法は以後の富士見ファンタジア文庫の多くの作品で踏襲されており、他レーベルのライトノベル作品や漫画作品でも同様の手法のものが発表されている。 本編自体は2000年発刊の第15巻『デモン・スレイヤーズ!』で完結しているものの、その後もギャグ中心の外伝『スレイヤーズすぺしゃる』が継続して連載。 「月刊ドラゴンマガジン」創刊号から連載されていた『風の大陸』(竹河聖)の連載が2005年3月号をもって終了したことにより同誌掲載作品の中では『すぺしゃる』が最長となった。2008年から『スレイヤーズすまっしゅ。』に改題され継続されていたが、2011年春の連載で約20年に渡る「月刊ドラゴンマガジン」での連載が終了したことが明かされた(『スレイヤーズ すまっしゅ。』の終了という意味ではない)ため、2012年現在の時点では休止状態になっている。 アニメ化された1995年頃から知名度が上がり、部数も増えた。原作では他のメディアミックス作品に比べて殺伐とした世界観が色濃く出ており、シリアスな雰囲気となっている。なお、slay の一般的な意味は「殺害する」「絶滅させる」であるが、「(冗談などで人を)笑わせる、唸らせる」の意味もある。本編は魔族を滅すると言う意味での slayers だが、外伝の『すぺしゃる』では、読者を爆笑させるという意味で slayers であると著者は短編(旧版8巻の時点)のあとがきに記している。 「月刊ドラゴンマガジン」誌上企画の人気投票ベスト・オブ・ドラゴンマガジン(2000年集計)では最優秀作品部門にて首位を獲得した〔2001年1月号から抜粋。長編と短編の票は合同集計されている(『魔術士オーフェン』など他作品にも適用されている)。〕。女性キャラ部門で主人公のリナが、脇役部門(および名悪役部門)で白蛇のナーガがそれぞれ1位に据えられている〔男性キャラ部門では『魔術士オーフェン』シリーズのオーフェンが1位に選出されており、両作品は前年から予定(増刊ファンタジアバトルロイヤル2000年3月号・10月号にて予告・告知)されていたコラボレーション小説が2001年に掲載された。〕。 また、学研の「アニメディア」や角川書店の「NEWTYPE」、や「アニメージュ」でも「スレイヤーズNEXT」以降、2位に2倍以上の差をつけて主人公のリナ・インバースがキャラクター人気投票で1位となっていた。 本編は先述のように終了しているが、メディアミックスにおいて、第3部に相当する作品が展開されている〔作者・神坂一は、それらの作品を「パラレルな第3部」と位置付け・捉えているとの発言をしている。 - 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スレイヤーズ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Slayers 」があります。 スポンサード リンク
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