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『スナッチャー』(''SNATCHER'')は、1988年にコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたアドベンチャーゲーム。小島秀夫監督作品。 架空の近未来を舞台に展開される「サイバーパンク・アドベンチャー」である。 == 概要 == 当時のコマンド選択式アドベンチャーゲームにおいて主流であった「単純なコマンド選択」だけではなく、謎解きとしてキーワード入力を求めたり、ストーリー進行に併せて簡単なガン・シューティングシーンを取り入れるなど、随所にプレイヤーを飽きさせない工夫・演出・表現が施されている。ゲームの基本システムや画面構成、同行するロボットが狂言回しになっている点などは、先に発売されたエニックス(現・スクウェア・エニックス)の『ジーザス』が手本になっている〔パソコン版ではゲーム中に「もうだめだ、JESUS」という台詞がある。〕。 後に『メタルギアソリッド』シリーズで有名となる小島秀夫が監督した初期の作品であり、映画『ブレードランナー』をモチーフとした(小島本人の口から明言されている〔『ゲーム・マエストロ VOL.2』(毎日コミュニケーションズ)〕)サイバーパンク世界が舞台となっている。小島作品としては、映画的演出を導入した最初のゲームであり、そのゲーム設計や表現は後に発売された『ポリスノーツ』の原型ともなった。 この作品の主軸には、当時におけるソビエト連邦(通称・ソ連。現・ロシア連邦)の存在がキーポイントとして置かれている。オリジナル版が発売された1988年当時はアメリカとソ連という両大国を主軸とした東西冷戦時代がまだ続いており、社会主義国家であったソ連は情報管制が敷かれ、国の内部が西側諸国から見えない、見えにくい秘密の多い国であった。チェルノブイリ原発事故や、北方領土を軍事的に実効支配されている問題などもあって、秘密主義的なソ連に対して当時の日本人は「よくわからない」未知の大国に対する畏怖感をもっていた。この作品は、そんな旧ソ連に対する畏怖感を身近な人間にも置き換えている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スナッチャー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Snatcher 」があります。 スポンサード リンク
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