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単一光子放出(型)コンピュータ断層撮影法, シングルフォトンエミッションCT:二検出器対向型SPECT =========================== 「 SPECT 」を含む部分一致用語の検索リンク〔 1 件 〕 ・SPECT : 単一光子放出(型)コンピュータ断層撮影法, シングルフォトンエミッションCT:二検出器対向型SPECT
単一光子放射断層撮影(たんいつこうしほうしゃだんそうさつえい、)とは、画像診断法の一つ。英語名称を略してSPECT(スペクト)と呼ばれるのが一般的。シンチグラフィの応用で、体内に投与した放射性同位体から放出されるガンマ線を検出し、その分布を断層画像にしたものである。 放射性ガリウムイオンなど単純な水溶性放射性元素がマーカーとして用いられることもあるが、最も一般的には、特定の組織と化学的に結合する化合物(リガンド)にマーカー放射性同位体が組み込まれた、放射性リガンドが用いられる。このリガンドと放射性同位体の融合からなる放射性リガンドが、体内の観察したい部位でどのような濃度分布を示すかをガンマカメラで捕らえる。 PETと同じく、生体の機能を観察することを目的に使われ、脳血管障害、心臓病、癌の早期発見に有効とされる。PETと異なり、一般の放射性同位体を使用することができるため、サイクロトロンなどの大掛かりな設備が必要なPETに比べて取り扱いが容易だが、体内でガンマ線が吸収・散乱されやすいため、PETに比べて感度が悪く、画像が不鮮明になる傾向があり、改良が進められている。 == 原理 == 3次元構造から2次元画像を得るX線撮影と同様の原理で、ガンマ線検出器を用いて平面画像を得る。SPECT画像処理は複数の角度から撮影された、複数の2次元画像(投影画像)を元に行われる。コンピュータによりトモグラフィー再構成アルゴリズムに従って、投影画像を処理して3次元のデータセットを構築する。このデータセットを操作することで任意の角度で被験者の体をスライスした画像を表示する。この手法はMRI、X線CT、PETその他の断層撮影法と同様である。 SPECTは、放射性トレーサを用いガンマ線を検出する点でPETと同様である。しかし、PETでは放射性同位体のベータ崩壊から生じた陽電子と、数ミリメータの距離にある近傍の電子との対消滅により反対方向に放出される1対の光子(ガンマ線)を検出するのに対して、SPECTでは放射性同位体から生成したガンマ線を直接計測する違いがある。PETスキャナーは同時計数によってより多くのガンマ線発生の位置情報を得るため、SPECT(1cm)よりも分解能が高い。一方、SPECT検査は長寿命で入手しやすい放射性同位体を使用するため、PET検査よりも明らかに安価である。 SPECTの測定は平面ガンマ線撮影と良く似ているので、同じ放射性医薬品が使用できる。つまり、他の放射線診断を行って結果が不明瞭だった場合に患者をすぐにSPECTの施設へ移動するか、あるいは単に撮影装置をSPECT用に組み換えることで、患者を検査台から移動すること無くSPECT検査が行うことが可能である。 SPECTではガンマ線検出器が患者の周囲を回るように移動しながら測定が行われる。検出器が円を描きながら移動し、一定の間隔(通常検出器が3〜6度移動する毎)で画像が撮影される。ほとんどの場合、最適な再構成画像を得るために1周(360度)のスキャンが行われる。測定時間は各位置で15〜20秒、360度スキャン全体で15~20分程度が一般的である。ガンマ線検出器を複数搭載した機器では測定時間を短縮できる。例えば、2台の検出器が180度に相対して配置された装置では同時に2点の撮影ができるため、装置全体が半周することで全周の撮影が終了する。さらに3台の検出器がそれぞれ120度の位置に配置された機種もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「単一光子放射断層撮影」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Single-photon emission computed tomography 」があります。 スポンサード リンク
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