|
SPG-9()は、ソビエト連邦の無反動砲である。 == 概要 == SPG-9は、B-10無反動砲の後継として1960年代に開発された。UAZ-469などの小型四輪軍用車両に搭載するほか、歩兵2名で運搬させることが可能であり、運搬状態から1分以内に発射可能となる。 SPG-9用の砲弾には、RPG-7やRPG-16用の弾頭と同様にロケットブースターと安定翼が装備されており、砲身内側はライフリングの無い滑腔砲となっている。弾頭を装薬により比較的低初速で発射した後にロケットブースターに点火して加速することによって、砲弾の高速化による高い命中率と低腔圧による軽量化を両立させた。重量は、B-10の半分近くにまで軽量化されている。 なお、BMP-1歩兵戦闘車やBMD-1空挺戦闘車の主砲である(口径73mm)も、弾頭はSPG-9と同一のロケット補助推進・翼安定式であるが、無反動砲と砲塔に搭載する車載砲の違いから薬莢の形状が異なるため、直接的な意味での弾薬の互換性は無い。 SPG-9は、旧東側諸国に大量供与されたほか、ブルガリアとルーマニア、イランでライセンス生産ないしはデッドコピーの生産が行われた。ソビエト連邦軍やロシア連邦軍ではアフガニスタン紛争や第一次チェチェン紛争で使用され、1999年に第一線部隊から退役したが、現在でも世界中で現役である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「SPG-9」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|