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SUMPAC(サンパック、サムパック/Southampton University Man Powered AirCraft)とは、イギリスのサウサンプトン大学の学生が結成したチームによりクレーマー賞(8の字飛行賞)の獲得を目標として開発された人力飛行機である。1961年11月9日にパイロットの力のみによる平地からの離陸、および継続飛行に世界で初めて成功した。 ==概要== 1960年春、サウサンプトン大学の学生が人力飛行機の懸賞競技であるクレーマー賞(8の字飛行賞)の獲得を目標とした人力飛行機開発計画・SUMPACプロジェクトを発案した。1960年7月に計画は実行に移され、SUMPACの開発が始まった。 機体完成から約2ヶ月間の地上試験を経た、1961年11月9日、イギリス南部サウサンプトン近くのにおいて、テストパイロットとして協力したグライダー教官のにより、世界初となる平地からのパイロットの力のみによる離陸とその後の継続飛行に成功した。その後、パイロットのトレーニングと機体に改良を続けながら1年近くの間に40回の飛行を実施、最長飛行距離622m、最高到達高度3.65mの記録を残した。 1963年初頭にプロジェクトチーム設立メンバーの一人が機体を買い取り、インペリアル・カレッジ・ロンドンでSUMPACの改良を続けた。1965年11月、2年以上を費やして改良されたSUMPACだったが、改良後に実施されたごく初期の試験飛行中に突風にあおられて墜落、大破した。 SUMPACはクレーマー賞獲得を目的に開発され、改良が加えられたが、最後までクレーマー賞が規定する飛行に挑戦することはなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「SUMPAC」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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