|
『TATSUJIN』(たつじん)は、1988年にアーケードに登場した縦スクロール・シューティングゲーム。販売はタイトー、製作は東亜プラン。海外名は『''TRUXTON''』(トラクストン)。1992年には続編の達人王がリリースされている。 == 概要 == 長らくタイトーの下請けとして活動していた東亜プランは、本作のリリースを皮切りに自社ブランドを前面に押し出し、「東亜系シューティング」のスタイルを確立してゆく。日本国内でのセールスは非常に好調で、その理由として開発者の弓削雅稔は当時のテーブル筐体の画面を覆い尽くす5本のサンダーレーザーのインパクトを挙げている。一方で海外での評価は芳しくなかったという。〔『シューティングゲームサイド vol.4』マイクロマガジン社、p.42〕 サンダーレーザーの他、本作で登場した特徴的なシステムとしては「ボンバー」(達人ボム)がある。『TATSUJIN』の名の通り、本作は達人シューター向けの高難易度でも知られるが、達人ボムの採用はその相殺という一面もある。ボンバーというシステム自体は東亜プランの『タイガーヘリ』が初出だが、ボタンを押してからボンバーが発動するまでにタイムラグがあった『タイガーヘリ』に対し、ボタンを押した瞬間に即発動する(ただし若干のラグがあり、デモで被弾後にボムが爆発するものがある)ボンバーが採用されたのは本作がゲーム史上初である〔『シューティングゲームサイド vol.4』p.22〕。攻撃よりも防御、戦略性よりも緊急回避性を重視したこのタイプのシンプルなボンバーは以後登場するほぼすべてのシューティングゲームで採用されている。 高難易度とそれを相殺するボム、ボタンを押しただけで敵を倒せるシンプルさ、武器のビジュアル的なインパクトという、以後のほぼすべてのシューティングゲームで踏襲される要素を確立した本作は、近代シューティングの基礎を築いた作品であるとゲームライターの箭本進一は評している〔『シューティングゲームサイド vol.4』p.10〕。 一方で、本作以後の東亜シューティングを含めたシューティングというジャンルはますます高い難易度とビジュアルインパクトを追求し、結果的にマニア向けのジャンルと化すこととなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「TATSUJIN」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|