|
TEMS(テムス、Toyota Electric Modulated Suspension)とは、トヨタ自動車の乗用車に装備されている電子制御サスペンションの名称。「トヨタ電子制御サスペンション」の略称である。 == 概要 == TEMSはコンピューター制御によって前後4本のショックアブソーバーの減衰力を自動、或いは手動で切り替えられるように工夫したシステムであり、そのシステム構成は搭載される車のクラスによって若干の違いがあるが、路面状況や走行状況、そしてドライバーの好みに応じてショックアブソーバーの減衰力を変化させる点では共通している。 TEMSはそもそも積載条件が変わりやすいワンボックス車のために開発されたシステムで(元来のワンボックス車のサスペンション設計は多人数乗車状態での安定性確保や乗り心地確保の見地から、少人数乗車時には固めのセッティングとなっていた)、必要に応じてショックアブソーバーの減衰力を変える事でフレキシビリティを確保しようというのがそもそものコンセプトである。 その後ワンボックスモデルのみならず高級車からスポーツカー、そしてバブル期には大衆モデルにも設定が拡大されていた。しかしバブル崩壊後、ユーザーが必要以上の贅沢を好まなくなった事からTEMSの設定は高級モデルのみの設定にとどまったが、システム自体の改良は続き、ピエゾ素子を応用した「ピエソ式TEMS」、「スカイフックTEMS」、「インフィニティTEMS」が登場した。近年は再びミニバンへの装備例が増えている。 レクサスブランドの車種や、クラウン(13代目以降)・マークXなどではTEMSに替わりAVS (Adaptive Variable Suspension System)という名称が用いられるようになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「TEMS」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|