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『TENGU』(てんぐ)は、柴田哲孝による日本の推理小説。第9回大藪春彦賞受賞作(北重人の「蒼火」と同時受賞)。 == あらすじ == 中央通信デスクの記者・道平は、26年前に群馬の寒村で起こった連続惨殺事件の再調査をすることになる。 当時群馬県警沼田署の鑑識官だった大貫は、多くの謎を残したまま未解決に終わったこの事件に並々ならぬ思いを抱いていた。末期癌に冒された彼は、個人的にしたためていた捜査資料を道平に譲り、事件の洗い直しを頼む。 その事件で犯人に襲われた道平は、とっさに毟り取った体毛を保存していた。それを当時はまだなかったDNA解析に回すと、人間に近いがチンパンジーでもオランウータンでもないとの結果が出る。当時、村では田畑を荒された複数の村人たちが「天狗を見た」と証言していた。犯人は未知の生物・天狗なのか。 事件には、1970年代の世界情勢が大きく関わっていた。 ;26年前の事件 :1974年(昭和49年)秋、群馬県の寒村で起こった凄惨極まりない事件。 :平家の落人村と噂された、群馬県沼田市の迦葉山の麓に位置する、戸数わずか5戸の鹿又村で一家3人が惨殺された。遺体は全身がダンプカーに轢かれたかのように損傷し、内1人の頭部は握り潰されたかのようになっていた。 :その事件を皮切りに、第二、第三の事件も起こり連続殺人へ発展するが、日本国内に駐留する米陸軍の政治的介入により、被疑者不詳のまま迷宮入りした。 :事件前、村周辺では収入源となるリンゴの食害被害や飼い犬が食い殺される事件が相次ぎ、ある老婆は「天狗」を目撃したと語っていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「TENGU」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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