|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 宇宙船 : [うちゅうせん] (n) space ship ・ 宙 : [ちゅう] 【名詞】 1. space 2. air 3. midair ・ 船 : [ふね] 【名詞】 1. ship 2. boat 3. watercraft 4. shipping 5. vessel 6. steamship
TKS()(直訳すると「補給輸送船」を意味する)は、1970年代から1980年代にかけてソビエト連邦が使用した、宇宙ステーションへの人員・物資補給用の宇宙船。ソユーズ宇宙船の2.5倍以上〔同時期に使用されていたソユーズT (6,850 kg) との比較。〕の重量を持ち、打ち上げにはプロトンロケットが用いられた。 1965年、ソ連はアルマースと呼ばれる軍事宇宙ステーションの開発を始めた。これに人員や物資を輸送する手段として作られたのがTKSである。試験飛行は1976年に始まり、1981年には無人の補給ミッションの準備が整った。 しかしアルマース計画は1978年の時点で既に中止されていた。TKSは代わりに非軍事目的のサリュート6号と7号への補給に用いられたが、3回飛行しただけで1985年に退役した。乗員3名を乗せて打ち上げが可能なように設計されていたが、有人飛行は一度も行われなかった。 TKSは宇宙船としては成功しなかったが、その設計はクバントやザーリャなどの宇宙ステーションのモジュールに流用されており、これらをTKS型モジュールもしくはTKS型と称する。 == 設計 == TKSは、ソユーズ宇宙船やアポロ宇宙船と同じように、機体の一部のみがカプセルとして地上に帰還する方式をとっていた。TKSの帰還カプセルはVAあるいは11F74と呼ばれた。アポロ司令船に似た円錐形をしていたが、より小型で、再使用が可能だった。カプセルの上には帰還用の減速ロケットを備えたモジュールが、さらにその上には緊急脱出システムが結合していた。 カプセルの下部にはFGB(または11F72)と呼ばれる円筒形の与圧モジュールが結合していた。乗員はVAカプセルの底面に設けられたハッチを通じてVAとFGBを自由に行き来できた。このモジュールによりTKSは45m3という広い内部空間を確保していた(比較としてソユーズ宇宙船の容積は9m3程度しかない)。 FGBモジュールの尾部には、アルマースとドッキングするための覗き窓や制御装置、アンテナ、ドッキングポートが配置されていた。また、8個の小型再突入カプセルが用意され、ステーションにおける偵察活動で取得したフィルムを地上へ送り届けるために用いられる予定だった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「TKS (宇宙船)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 TKS (spacecraft) 」があります。 スポンサード リンク
|