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TNT換算(ティーエヌティーかんさん)とは、爆薬の爆発などで放出されるエネルギーを等エネルギー量のトリニトロトルエン(TNT)の質量に換算する方法である。 TNT換算で得られる質量をTNT当量という。TNT当量が1トン(1メトリックトン = 1000キログラム)であるエネルギーを、1TNT換算トン、1TNTトン、あるいは誤解の余地がないときは単に1トンといい、必要に応じてキロ (1000)、メガ (100万) のSI接頭辞をつけて使う。 ニュースなどでも「A国の原爆BはTNT換算で50キロトンの破壊力」などと表す使い方が一般的に見かけられる。TNT換算で評価できるのは爆発時の破壊力だけであり、核兵器の使用に伴う放射線障害や放射能汚染は考慮されない。 なお、核爆弾以外の通常爆弾で、何トン爆弾という表現が使われることがあるが、これは爆弾の実際の質量であり、TNT当量ではない。 == 定義 == TNTとは高性能爆薬の名称である。TNT1グラムは、理論上は1160カロリーの化学エネルギーを有するが、実際のTNT爆薬1グラムの爆発で放出されるエネルギーは980から1100カロリーである。 計算に便利なよう、1TNT換算グラムは1000カロリーと定義されている。つまり、1TNT換算トンなら109(10億)カロリーである。 実用上は問題にならないが、厳密にはカロリーには微妙に異なる複数の定義がある。アメリカ国立標準技術研究所 (NIST) では、1カロリー = 4.184ジュールと定義される熱力学カロリーに従い、1TNT換算トン = 4.184×109ジュールとしている〔NIST Guide to SI Units: Appendix B8. Factors for Units Listed Alphabetically 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「TNT換算」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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