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TPAP ( リダイレクト:過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム ) : ウィキペディア日本語版 | 過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム[かるてにうむさんてとらぷろぴるあんもにうむ]
過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(かルテニウムさんテトラプロピルアンモニウム、tetrapropylammonium perruthenate、略称 TPAP)は、化学式 (C3H7)4N+ RuO4− で表される化合物のこと。ウィリアム・グリフィス、スティーヴン・レイらによって1987年に報告された酸化剤である〔総説: Griffith, W. P. ''Chem. Soc. Rev.'' 1992, ''21'', 179-185. DOI: 10.1039/CS9922100179 〕。 中性、室温の温和な条件で第1級アルコールをアルデヒドに、第2級アルコールをケトンに酸化できるため、比較的不安定な物質に対しても適用可能である。そのため、同じく温和なアルコールの酸化剤であるデス・マーチン・ペルヨージナンと並んで天然物合成などに良く用いられる。 ==調製== この物質は四酸化ルテニウムと水酸化テトラプロピルアンモニウムを塩基性水溶液中で混合することで得られる。四酸化ルテニウムは揮発性がある毒性物質で取り扱いにくいので、三塩化ルテニウムから四酸化ルテニウムを調製してそれを取り出すことなく TPAP を調製する方法も開発された。現在は市販されているため試薬会社から購入することも可能である。若干吸湿性があるものの、空気や水分に対しほぼ安定であるため長期保管も可能である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tetrapropylammonium perruthenate 」があります。
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