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トランザクションモニター(トランザクションマネージャ又はトランザクションコーディネータ)とは、各種通信プロトコル上のセッションとその上に流れるデータとアプリケーションプログラムと永続性記憶資源(トランザクショナルなファイルやデータベース)間での不可分な処理単位であるトランザクションを監視し、その一貫性を保持する役目を担うトランザクション管理ミドルウェアのこと。 == 概要 == 各種コンピュータシステムにおいて、ユーザ及びアプリケーションと複数の永続性記憶「資源管理」(トランザクショナルなキューやファイルシステムやデータベース等)間で分散トランザクションを実現するプログラムモジュール。すなわち複数「資源管理」にまたがる処理単位であるトランザクションに必要な原子性・一貫性・独立性・永続性・(ACID特性)を保持する役目を担うプログラムモジュール。TPモニタとも言う。 X/Openモデルの「トランザクション管理」(Transaction Manager)または WS-Transaction モデルの「トランザクション調整者」(WS-Transaction coordinator)と同義語。 ただし、X/Openモデルに従わない、狭い意味での「トランザクション管理」は個別の「資源管理」内部のローカルトランザクションを実現する部分とされることもあるので注意が必要。 そこで「トランザクションモニター」と言えば、個別の「資源管理」の外部で、複数の「資源管理」または複数ノードの「資源管理」にまたがる対外的な分散トランザクションを管理する独立したプログラムモジュールを指すことが明確になる。 個別のトランザクショナルな「資源管理」が自分自身のローカルトランザクションを管理し、トランザクションモニターたる「トランザクション管理」が複数の「資源管理」を束ねて分散トランザクションを管理する。さらにトランザクションモニターは別のコンピュータノードのトランザクションモニターと連携して外部組織との対外的な分散トランザクションを実現する。 したがって対外的な商業トランザクションには必須のモジュールである。たとえ個別の「資源管理」内のローカルトランザクションでマルチユーザ分散データベースを実現したとしても、同じデータベーススキームを共有する社内システムに過ぎず、対外的な分散トランザクションを実現できないからである。ベンダーの違う自社と他社のデータベースを直接、共有して、検索や更新することは技術的にも不可能だし、セキュリティ上も実現困難である。さらに対外的な商業トランザクションでは異なるベンダーのトランザクションモニター間で分散トランザクションを実行する必要がある。 初期のTPモニタは今日のアプリケーションサーバ、トランザクション管理、トランザクション資源をすべて一体化して集中トランザクションだけを実行していた。その後、分散トランザクション技術が、徐々に実現されるにつれ、別々のモジュールとして分離され、現在ではそれらの要素はすべて別の遠隔コンピュータノードで分散されうる。今日のトランザクションモニタは複数のノードを結びつけてACIDトランザクションを実現するモジュールを指す。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トランザクションモニター」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Teleprocessing monitor 」があります。 スポンサード リンク
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