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TR-Iロケット(ティーアールワン)は宇宙開発事業団(NASDA、現宇宙航空研究開発機構JAXA)がH-IIロケットの開発のために開発・運用した単段式の固体燃料ロケットである。検討時の名称はTR-1100。 == 概要 == 1985年から開発が推進された機体である。固体ロケット案と液体ロケット案が検討された後、1986年に固体ロケット案が選定された。1987年末に最終仕様が決定され、1988年9月8日に1号機が飛翔している。 H-IIロケット開発に必要なSRB分離機構や空力加熱、音響・振動等のデータを取得するための1/4スケールモデルであり、他に低コストで手軽に打ち上げられるロケット構成機器の開発や適切な信頼度を持つロケットシステム技術を修得する目的も併せ持っていた。宇宙科学研究所のミューロケットで実績のある小型固体燃料ロケットによるロール制御装置(SMRC)が尾翼に搭載されているものの、ピッチ及びヨー方向の制御能力は持っていない。これはテレメータ装置の電波リンク確保のための設計である。また、より詳細なデータの取得のために片側ダミーSRB上部にパラシュートを用いた回収装置が搭載されている。 TR-Iロケットに、機器の回収を容易にするため動翼を用いた姿勢制御機能を付加し、実験機器を格納できるペイロードを設け、発展させた機体がTR-IAロケットである。さらにその発展型として小型HOPE実験及び小型人工衛星打ち上げ用のTR-Xロケットが計画されていた。また、H-IIロケット3号機の固体補助ロケットSSBはTR-Iロケットのコアモータとほぼ同一のものである。 製造は日産自動車宇宙航空事業部(現IHIエアロスペース)が担当した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「TR-Iロケット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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